クレジットカード紛失を装ってブランド品をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元北海道警稚内署生活安全課巡査の平塚拓哉被告(27)(懲戒免職)の論告求刑公判が17日、札幌地裁(井戸俊一裁判官)であった。 検察側は「警察官にあるまじき行為」として懲役3年を求刑した。判決は5月11日。 検察側は、平塚被告が給料を外国為替証拠金取引(FX取引)につぎ込んで損失を出し、借金返済などのために詐欺事件を起こしたと指摘。平塚被告は最終陳述で「時間を戻せるならあんなことはしない。人生をやり直すチャンスを」と頭を下げた。 これに先だつ被告人質問で、平塚被告はFX取引をした理由について「上司に名前ではなく、『バカ』と呼ばれ、『仕事ができない』と言われていた。見返したくて、貯金を増やそうと思った」と述べた。事件が道警全体に与える影響を考えなかったかを問われ、「てんびんにかけてお金を取ってしまった」と説明した。