筒井康隆の本を全部読もうと思い少しづつ読んでいるのだけど、今読み終えた『銀齢の果て』がなかなか面白かった。70歳の老人たちによるバトルロワイヤルもので、えげつなくもかっこいいエンタメだ。 正直、最近の、キラキラした若者や、鬱々とした若者や、お仕事ものや、中年の悲哀やらを描いた物語の生々しさにはもうお腹いっぱいで、かといって、枯れた老人が茶をすする日常ものなんかの面白さも今の俺にはまだ分からん。 こういう老人が主体の作品で面白いやつって他にはどれくらいあるのだろう。
2020年06月04日 更新 星海社新書 「百合映画」完全ガイド 2020年06月27日(発売日はお住まいの地域によって異なります。) 古今東西の「百合映画」300本。あなたはすべて、観尽くせるか? 女性同士の関係性を描く「百合」。大きな盛り上がりをみせるこのジャンルにおいて、スポットを当てられることが決して多いとはいえないのが、百合を題材にした映画、「百合映画」だ。古くは1930年代から現在に至るまで、地球上のあらゆる土地で、実写として、アニメーションとして……撮られ続けてきた百合映画。本書は、そんな百合映画300本以上を総覧する、いまだかつてない一冊である。取り扱う作品は、“王道の百合”や誰もが知る定番から、埋もれた名作、いっけん百合とは思われないだろうものまで多岐にわたる。本書を片手に、果てのない百合映画の世界に対峙し、どっぷりと浸かり、心ゆくまで味わってほしい。
「人類を粛正してやる」という富野さんの本音 今夏出版予定の書籍『押井守の映画50年50本』から、1988年の1本をピックアップ。押井監督が選んだ作品は、なんと、富野由悠季監督の劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』!! 「ガンダムファンじゃない人もぜひ見てほしい」と語る押井監督の"トミノ愛"が炸裂します。意外な裏話も満載です。 ──そもそも押井監督は『ガンダム』が好きなのですか? 押井 最初の『機動戦士ガンダム』(79-80)と『機動戦士Zガンダム』(85-86)、『機動戦士ガンダムZZ』(86-87)までは見ていた。そのあとの作品はたまに拾い見する程度で、あんまり興味がない。天下一武道会のガンダム(『機動武闘伝Gガンダム』(94-95))とか、宝塚のガンダム(『新機動戦記ガンダムW』(95-96))とかいろいろあるけどさ。ガンダムというロボット自体にはまったく興味がない。それでも『
ネタバレの定義って何? どこからネタバレ? ネタバレするヤツ何なの? ネタバレ注意してればいいと思ってない? 突如として襲いかかる「ネタバレ」が、どこまでアリなのか討論しました。 みなさんは、ネタバレをどれくらい気にしますか? ドラマ、映画、アニメ、漫画、ゲーム、小説……。 様々なエンターテイメントを楽しむうえで、突然襲いかかる脅威。 それが「ネタバレ」です。 情報過多の現代では、ふとしたキッカケで作品のネタバレを知り、興ざめしてしまうことがあります。逆に、人に何かをオススメするときは「これってネタバレにならないかな?」と気を遣うことも。 実際のところネタバレはどこまで許されるのでしょうか? 今回はオモコロ編集部で「ネタバレNG派」と「ネタバレOK派」に分かれて徹底討論いたします! 勝つのはどっちだ! ※この記事は金曜ドラマ『下剋上受験』ほかTBSドラマの提供でお送りしますが、ドラマのネタ
面白い映画を見たり、本を読んだり、ゲームしたりすると、他の人はどんな感想なのかやっぱり知りたくなるわけですよ。 だから「○○ 感想」という感じでググったりするんですが、まーなんというかみんなネタバレ無しの感想が多すぎ。 面白いコンテンツだと、やっぱり面白いシーンがあったりして、そこを他の人はどう感じてるのか知りたいし、自分はあまり印象に残らなかったけど、他の人は印象深かったシーンとか知りたいし語りや考察を見たいんですよ。 ネタバレ無しだとどうしてもそういう話がなくて、つまらん。もちろん上手い人が書けばネタバレ無し感想でも面白いんだけど、大半の人のは紹介文に毛が生えたようなもので物足りん。○○シーンで感動した、という簡単な感想だって、そのシーンを知ってれば、そうそう!と思えたりできるのに、ネタバレしないように書くと、この映画の終盤は感動しただとか、ものすごくモヤモヤした文を見せられることにな
文/辻田真佐憲(近現代史研究者) 「ヒトラーと一緒に笑う」恐ろしさ 映画『帰ってきたヒトラー』が、6月17日より日本で公開される。1945年に自殺したはずのヒトラーが、2014年のベルリンにタイムワープし、その卓越した話術を活かしてテレビ番組のスターになるという内容だ。 原作であるティムール・ヴェルメシュの同題小説は、2012年にドイツで発売され、同国内で250万部を超えるベストセラーとなった。映画のパンフレットによれば、現在、日本を含む世界41カ国で翻訳されているという。 かくも売れている以上、人畜無害なエンタメ作品か……といえば、さにあらず。なにせ、テレビ番組のスターになったといっても、ヒトラーはまったく「改心」していないからだ。 ヒトラーはその偏狭なイデオロギーを堅持し、世界制覇の野望を語り、ユダヤ人を憎悪している。ただ、その振る舞いがモノマネ芸人のブラックジョークと勘違いされ、民衆
第135回の直木賞受賞作が文庫化されていたので、購入、一気に読み終えてしまいました。 本書は、東京のはずれにあるまほろ市で便利屋を営む多田啓介と、ひょんなことから転がり込んだ高校の同級生の行天の二人が主人公の連作小説です。 彼らの元に持ち込まれる案件は一見普通の便利屋の仕事、ただし、不思議なことにどの案件もトラブルに巻き込まれていきます。 読み終わって感じた本書の魅力は2点。 まずは、人物の「動き」です。主人公の二人はもちろん、各作品のキーマンとして登場する人物の動きがはっきりと感じられます。そのため、自分がその世界の中にひきこまれる感覚を得ることができ、一気に読みたくなってしまいます。 そして、もう一点の魅力は舞台設定。町田市をモチーフに書かれているまほろ市の都市としての雑多さが、物語としての完成度を高めているように思えます。この舞台設定となっている町田市は、以前紹介した「新・都市論TO
「奥崎謙三物語」に関してですが、筆者自身は奥崎氏、支援者各氏との接触は皆無でありまして、既存の奥崎謙三の著書、出演映画を参考として作成しました。察知の方もいらっしゃるかもしれませんが、奥崎氏は既に他界し、関係者の方も絶縁状態にあり、取材等が困難なのであります。 出版社の関係者様に、厚かましいお願いではありますが、筆者としては著作権を侵害する意思は毛頭御座いません。反対に廃刊の多い奥崎謙三の著書が復刊できる一助となればと思い、ブログを開設致しました。奥崎氏の著書は難解な内容である物が多く、「奥崎謙三物語」を、各書の解説書の様な位置づけで考えていただければ幸いであります。御指摘を頂けましたら、直ちに該当箇所を削除致します。 以下、参考文献 ヤマザキ、天皇を撃て―皇居パチンコ事件陳述書 奥崎謙三 新泉社 ゆきゆきて神軍の思想 奥崎謙三 新泉社 非国民奥崎謙三は訴える―ゆきゆきて神軍の凱歌 奥崎謙
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