住宅近くの車道を歩くエゾシカ=3日午後3時45分、北海道別海町、恵原弘太郎撮影住宅近くで餌を探すエゾシカ=3日午後3時11分、北海道別海町、恵原弘太郎撮影住宅近くに集団で現れたエゾシカ=3日午後3時46分、北海道別海町、恵原弘太郎撮影 【六分一真史】北海道東部の別海町、約200人が暮らす走古丹(はしりこたん)地区に3千頭以上のエゾシカが集まっている。フン害をはじめ、庭も荒らされ、住民を悩ませている。 同地区は、オホーツク海と風蓮湖に挟まれた細長い地形で、原生花園を含む一帯がシカの越冬地。町は昨年末の目測調査で約2千頭を確認したが、実際は少なくとも3千頭以上いるとみている。住民も「今冬はこれまでで一番多い」。大雪による餌不足が原因ではないかとみられている。 シカが狙うヒオウギアヤメやハマナスは、町の大切な観光資源だ。その原生花園を抜ける一本道が唯一の生活道路で、住民らはシカをよけながら