プシバルスキーウマ(モウコノウマ)は現存する唯一の野生馬の亜種だ。19世紀後半、ロシアの探検家N・M・プシバルスキーによって初めて学問的に発見されため、彼の名をとって名付けられた。かつてモンゴルと中国の国境付近の大草原でのびのびと暮らしていたが、野生で見られなくなって以来、飼育下で種が保存され繁殖も行われ、最近になってモンゴルで野生に帰された。 筋肉質で胴は短く、家畜馬の中で最も小さい部類に入る。腹部は青白く、毛色はベージュや赤茶で、夏毛は短く、冬毛は厚く長くなる。鼻口部は白色で、大きな頭から首にかけて色の濃いタテガミがある。肩までの体高は120〜140センチで、体重は200〜340キロある。 野生で生息していた頃は、モンゴル西部から中国北部の大草原や低木地、野原で草などの植物をエサにしていた。野生に戻された群れを観察すると、仲間とのきずながとても深い動物であることが分かる。若いメスだ