「病気が理由で万引きをしたことを理解してもらえず、困っている人が大勢いることを知ってほしい」。スーパーで万引きをしたとして懲戒免職となった茅ヶ崎市の元文化推進課長、中村成信さん(59)の懲戒免職処分が24日、3年4か月ぶりに取り消された。ただ、「万引きは若年性認知症のピック病によるものだ」とする主張は認められず、処分は停職6か月に修正されただけ。これまで中村さんを支え続けてきた兄や弁護士は、「市は謝罪すべきだ」と憤り、病気への理解を求めた。 市公平委員会が処分を修正したことを受け、中村さんの兄・彰信さん(61)と代理人の鵜飼良昭弁護士(65)らは同日、市役所で記者会見。鵜飼弁護士は「中村さんは懲戒免職となった後、収入がゼロになり、失業手当も出ず、苦しい状況だった。市長から一言も謝罪がないのは許せない」と憤った。 彰信さんは「ピック病と認定してもらえなかったことは残念だ。同じようなことは二度