年度末の修羅場に3月11日の地震でもって諸々が瓦解したかに想えたが、何故かしのげる気配にある。おかげでこうしてブログなんぞ書いていられる。こういう厳しい事態になるたびに、田町の豚しゃぶ屋で、ある男が私に向けた笑みを想い出す。「この仕事、30年以上しているけど、撮影できなかったことは1回もないよ。だから心配すんな。…いや1回あったな。×××××(海外アーティスト)が来なかった。あれは代理店のせいだから」 いわゆる9.11の前日、国内初のBSEの牛が発見され、巷では豚しゃぶが流行っていた。そんな秋のことである。 私の勤務先は東大・京大・一橋・早稲田・慶應が30%くらい。その全員が出勤しない。明治・立教が来たり来なかったり。法政、毎日出勤(おれ)。私はこの惨禍に、静寂な都心のオフィスで、ふいにそんなことを考えた。 (はてなBM 2011-03-18) がらんとしたフロア、缶コーヒー、エレファント