箱根火山は現在も生きている火山であり、将来噴火する可能性があります。しかし、突然噴火する可能性は低いと考えられます。噴火する前には、マグマや火山ガスの上昇、熱水の移動などが起こるため、異常現象をいろいろな観測装置で捉えることができると考えられています。 噴火までの流れ 異常現象が観測されても噴火活動に移行せず、沈静化する場合もあります。 水蒸気爆発 現在でも噴気をあげている大涌谷、早雲山、湯ノ花沢(芦之湯)で約3千年前以降(約2千年前)頃に起こった噴火と同じ規模の水蒸気爆発が起こった場合に、どのくらいの範囲にどのような影響があるかを予測しました。 ここでは、最も活発に噴気をあげている大涌谷で水蒸気爆発が起こるケースを示しています。このほかに、湯ノ花沢(芦之湯)や早雲山などで水蒸気爆発が起こる可能性があります。 水蒸気爆発が起こったときに降り積もる火山灰の厚さを示しました。ここで示した線は、