映画「カメラを止めるな!」などで知られる上田慎一郎監督が公開したショートフィルム「みらいの婚活」が、IT業界や医療福祉関係者の間で話題になっている。実業家の堀江貴文さんも「めちゃくちゃいい!」と絶賛する、その内容とは?
NTTは3月25日、独自の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」の商用提供を始めた。さまざまな業種・業界の企業に提供し、2027年度までに1000億円の売り上げ創出を目指す。同日に開催した記者発表会には、その名の由来である楽器“鼓”の奏者も駆け付け、祝言の演奏を披露した。 tsuzumiはNTTが独自開発したLLMで、まずは70億パラメータのモデルの商用提供を始める。日本語LLMの性能を図るベンチマーク「Rakuda」において、tsuzumiは「GPT-3.5」を上回る性能を持つという。他にも、企業・業界特化へのカスタマイズを低コストで行える点や、図表読解などが可能なマルチモーダル性を持つことも特徴だ。
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 イスラエルのネゲヴ・ベン・グリオン大学に所属する研究者らが発表した論文「What Was Your Prompt? A Remote Keylogging Attack on AI Assistants」は、大規模言語モデル(LLM)を活用したAIチャットbotが生成するテキスト回答を復元するサイドチャネル攻撃を提案した研究報告である。攻撃者は、AIチャットbotが応答する際の通信データを傍受することで内容を復元して他人のやりとりを盗み出すことができる。 攻撃方法としては、まずユーザーとLLMの間の暗号化されたパケット通信を傍受するところか
生成AIのトップ研究者らが東京で創業したAIベンチャー「Sakana AI」が、生成AI開発の新たな手法を開発したと3月21日に発表した。従来は人間が手動で設計し、多くの計算資源を使っていたが、同社の手法では設計を機械が自動で行い、“ほぼ無視できるレベル”の計算資源で開発が可能になるという。この手法で開発した日本語基盤モデルをGitHubで公開した。 同社が提案したのは「進化的モデルマージ」という手法。公開されているさまざまな基盤モデル(生成AIを含む、大規模なデータセットによる事前学習で各種タスクに対応できるモデルのこと)を組み合わせて新たなモデルを作る「マージ」に、進化的アルゴリズムを適用したものだ。 マージ自体は現在の基盤モデル開発で使われている手法で、モデルの“神経回路”(アーキテクチャ)の中に別のモデルの神経回路の一部を組み入れたり、入れ替えたり、神経同士のつながりやすさ(重み)
企業「ChatGPTは使っちゃダメ」→じゃあ自分のスマホで使おう──時代はBYODから「BYOAI」へ:事例で学ぶAIガバナンス(3/3 ページ) 理想のBYOAIを求めて では、どのような形であれば適切なBYOAIといえるのだろうか。まさにそれをいま、さまざまな企業やコンサルティング会社や、Forresterのようなシンクタンクが検討しているわけだが、おおむね次の3つのルールが唱えられているようだ。 第1に、まず必要になるのが、当然ながら全体的・網羅的なポリシーの策定だ。BYOAIに関する明確な方針を示した上で、許容できるAIツールの範囲、倫理原則といった詳細を明らかにし、ツールの使用が企業ポリシーに合致し、各種法的義務に反しないようにしなければならない。またデータを適切に管理し、機密情報の漏えいが発生しないよう、BYOAIに関連するデータガバナンスポリシーを確立することも必要となる。
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 バングラデシュのIslamic University of Technology、米サウスカロライナ大学、米スタンフォード大学、米Amazon AIに所属する研究者らが発表した論文「A Comprehensive Survey of Hallucination Mitigation Techniques in Large Language Models」は、大規模言語モデル(LLM)における幻覚(AIが根拠のないコンテンツを生成すること、ハルシネーションともいう)を軽減するための32のテクニック(研究)を紹介した研究報告である。 これらのテ
音楽生成AI「Suno AI」がX(旧Twitter)上で話題になっている。歌詞や曲調を文章で指示するだけで音楽を自動生成するサービスで、PCやスマートフォンのWebブラウザ上から利用できる。生成した音楽の出来栄えには、プロの音楽家からも驚きの声が上がっている。 Suno AIは、米国を拠点とする音楽家とAIの専門家たちからなる米Sunoが運営するサービス。開発者の中には、米MetaやTikTokを運営する中国ByteDanceなどに所属していた人たちもいるという。利用にはGoogleやMicrosoft、Discordのアカウントが必要で、12月14日時点ではβ版を提供中。1日5回まで無料で音楽を生成できる他、有料プランもある。 早速使ってみた そのお手並みは? 記者も試しに利用してみた。メニューにある「Create」を押し、「記事を書くのがはかどる音楽を作成してください」と指示を入れた
米Microsoftは12月11日(現地時間)、11月開催の「Ignite 2023」で発表したSLM(小規模言語モデル)「Phi-2」をリリースしたと発表した。AIサービスの開発プラットフォーム「Azure AI Studio」のモデルカタログで利用できる。 SLMは、米OpenAIのGPTのような、汎用性はあってもトレーニングに膨大なリソースがかかるLLMとは異なる小規模な言語モデル。 Microsoftはまず6月、コーディング用に最適化された13億パラメータの「Phi-1」を発表。このモデルはベンチマークで、最大10倍のモデルを上回っていた。 Phi-2は27億パラメータで、常識、言語理解、論理的推論で性能を発揮するという。ベンチマークでは、米MetaのLlama 2の700億パラメータモデルを幾つかの分野で上回っている。 また、米Googleが7日に発表した生成AIモデル「Gemi
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 この研究では、ChatGPT(GPT-4)に対して日本語と英語の両方でコード生成を指示し、その結果で生成した450個のコードサンプルの安全性を詳細に分析した。具体的には、英語、日本語の命令形と日本語の丁寧語の3種類でそれぞれ同一の内容を示すタスクのコー ドをGPT-4で生成した。 いくつかの条件で安全性を比較するため、暗号化と復号、サンドボックス化されたディレクトリの2つのシナリオを用意し、同じシナリオ内でPython、C、JavaScriptの3種類のプログラミング言語で25回コードを生成した。出力されたコードの安全性と、コード以外の部分
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 最近の研究では、スマートフォンのタスク自動化に着目している。方法の一つとして、画面画像をテキストで説明し、大規模言語モデル(LLM)で処理するアプローチがある。今回は、大規模マルチモーダルモデル(LMM)の効果を生かし、GPT-4Vを使用したゼロショットのスマートフォンGUIナビゲーションシステム「MM-Navigator」を提案する。 MM-Navigatorは、人間のユーザーと同様にスマートフォンの画面と対話し、与えられた指示を遂行するための次の行動を決定できる。 LMMを使用したGUIナビゲーションには、2つの主要な課題がある。これら
“オリジナルCopilot”が作れる「Copilot Studio」登場 スタンドアロン型にも対応 GPTとも連携:Microsoft Ignite 米Microsoftは、AIプラットフォーム「Microsoft Copilot Studio」を発表した。自身の好みにカスタマイズした生成AIツール「Copilot for Microsoft 365」(Copilot)をローコードで作成できる。 米Microsoftは11月15日(現地時間)、AIプラットフォーム「Microsoft Copilot Studio」を発表した。自身の好みにカスタマイズした生成AIツール「Copilot for Microsoft 365」(Copilot)をローコードで作成できる。同日から利用可能、Copilotとの統合はパブリックプレビューで提供している。
米OpenAIは、同社のテックカンファレンス「OpenAI DevDay」で発表した、ノーコードでオリジナルの「ChatGPT」が作成できるカスタムツール「GPTs」を全てのサブスクリプションユーザーに開放した。 米OpenAIは、同社のテックカンファレンス「OpenAI DevDay」で発表した、ノーコードでオリジナルの「ChatGPT」が作成できるカスタムツール「GPTs」を全てのサブスクリプションユーザーに開放した。同社のサム・アルトマンCEOが11月9日(現地時間)、X(旧Twitter)でポストした。 GPTsは、プロンプトで対話しながらオリジナルのChatGPTを構築できる機能。「Web検索や画像作成、データ分析などと同じくらい簡単」としており、例えば子供に算数を教えたり、スタンプをデザインしたり、ボードゲームのルールを簡単に説明したりできる専用ChatGPTを構築できる。En
米OpenAIは11月6日(現地時間)、同社初の開発者会議「OpenAI DevDay」で、ノーコードで「ChatGPT」のカスタム版を作れる「GPTs」を発表した。 プロンプトからの指示で対話しながらオリジナルのChatGPTを構築できる。「Web検索や画像作成、データ分析などと同じくらい簡単」としている。例えば子供に算数を教えたり、スタンプをデザインしたりする専用ChatGPTを構築できる。Enterpriseユーザーであれば、社内向けチュートリアルツールなどの作成も可能だ。 ChatGPTのPlusおよびEnterpriseユーザー向けに、CanvaとZapier AIのGPTsのサンプルをロールアウト中だ。
連載:生成AIスタートアップの挑戦 ChatGPTをはじめとする生成AIに注目が集まる中、多くのスタートアップ企業が生成AIビジネスに参入している。新興企業は新たな技術を武器に、既存のビジネスをどう変革していくのか――。 これまでの掲載 エクサウィザーズ Spiral.AI リーガルスケープ ABEJA AI inside リーガルアイ Cynthialy ObotAI 今後の掲載予定 スタジオユリグラフ(本記事)、オルツ ※順不同、今後も追加予定 連載「生成AIスタートアップの挑戦」第9回は、メディア制作・運用を起点としたB2Bマーケティング支援を手掛けるスタジオユリグラフ(沖縄県名護市)を取り上げる。 同社はAIを使ったライティングアシスタント「Xaris(カリス)」などを提供している。カリスはユーザーに書きたい内容をヒアリングしてくれ、質問に答えるだけで原稿や企画書が完成するという。
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 Microsoft Researchに所属する研究者らが発表した論文「CodePlan: Repository-level Coding using LLMs and Planning」は、単なる一部のコード編集にとどまらず、リポジトリ全体のコーディング作業を計画的に自動編集するための大規模言語モデル(LLM)を使用したフレームワークを提案する研究報告である。 近年、LLMによるプログラミングの自動化が進展を見せている。「Amazon Code Whisperer」「GitHub Copilot」「Replit」などのツールは、自然言語の意
関連記事 AWS、オンラインゲームを遊んでソリューション構築を学ぶ「AWS Cloud Quest」公開 実際にプレイしてみた 米Amazon Web Servicesが、AWSでのソリューション構築を学べるオンラインRPG「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」を無料公開」。Webブラウザでプレイできる。 「Azureのこの機能、AWSで例えると何?」を簡潔に知る方法 実は公式サイトに…… 「Azureのこの機能、AWSで例えると何?」──その疑問、実は答えがまとまってます。 AWS専業SIerのサーバーワークス、Google Cloud事業へ参入 韓国Bespin Globalとの合弁で AWS専業のクラウドSIer、サーバーワークスが、韓国のBespin Globalとの合弁でGoogle Cloud専業のSIer企業「G-gen」を設立し、Goog
私はiPhoneをメインスマホとして使っています。仕事柄、新モデルに毎年買い換えていますが、2023年も運良くスムーズに予約できたため、発売日に入手できました。中途半端な小型さよりも大きな端末が好みなので、今回も6.7型ディスプレイを搭載した「iPhone 15 Pro Max」を選択しています。 Appleのイベントでは、おおよそリーク通りの発表だったのでテンションはほぼ上がりませんでしたが、実機を手にすると操作面での使い勝手が爆上がりしていることに気が付きました。もう前の世代には戻れません。 著者:石黒直樹(いしぐろ なおき) ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミング
米IBMは8月22日(現地時間)、プログラミング言語「COBOL」で構築されたシステムを「Java」に高速変換する生成AI採用の新製品「watsonx Code Assistant for Z」を発表した。IBM Z上で稼働する。 COBOL(Common Business Oriented Language)は1959年に開発された、最古のプログラミング言語の1つだ。現在COBOLを学習するプログラマーはほとんどいないが、現在も金融機関や政府機関などのシステムで広く使われている。 Code Assistant for IBM Z は、パフォーマンスとセキュリティを維持しながら、企業がメインフレームアプリをリファクタリングするのをサポートするよう設計されているという。オンプレミス構成でローカルで実行できるが、クラウドで実行するCode Assistantは、COBOLとJavaだけでなく、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く