oxon氏より「Leopard仮想化とライセンスに関する雑文」にトラックバック頂いた。少々古い記事なのでこの機会に少し補足しておきたいと思う。 (私自身もアップルに数回問い合わせたことがあるが、まともな回答は返ってこないので現状では聞くだけ無駄だと判断している) まず、私自身も「Mac OS Xの仮想化は禁止されていない」と解釈している。前回の記事でも書いたように以下のケースが禁止される理由は見つからない。 (f) Macで、ホストOSはMac OS X Server、ゲストOSはMac OS X (g) Boot Campで起動したWindowsがホストOS、ゲストOSはMac OS Xまたは同Server 同様に、(g)でホストがLinuxの場合(Mac OS X on QEMU/KVM(成功)参照)もライセンス上の問題は無いと考える。ホストOSを持たないベアメタル型の仮想化ソフトのゲ
・iPadでWindows 7アプリを利用可能に、Citrixが仮想化ソフトを強化(ITproの記事) 以前から思っていたのだが、何でもかんでもひとくくりに「仮想化」と呼ぶのは誤解を招くのでやめたほうがいいと思う。 元々Citrixは遠隔操作ソフトを得意としていたベンダーで、Windowsのリモートデスクトップも同社の技術をベースとしている。 2007年にCitrixはオープンソースのハイパーバイザー型仮想化ソフト「Xen」の開発元であるXenSourceを買収し、Xenベースのサーバー向け仮想化ソフト「XenServer」を開発している。 その後、Citrixは同社の遠隔操作ソフトをXenAppや XenDesktopといった名称に変更した。これらはXenの名前を冠してはいるが、ハイパーバイザーではない。製品名に一貫性を持たせたいのは分かるが、かえって分かりづらくなってしまったように感じ
6/11時点でソフトバンクモバイル(SBM)からは価格や販売方式について何の発表もないが、199ドル(2万円強)という数値だけが一人歩きしている感がある。 米国での8GBモデルの価格はAT&Tとの2年契約で199ドルだが、これはAT&Tが負担する販売奨励金分を割り引いた価格である(ケータイWatchの記事)。販売奨励金の扱いは国や事業者によって異なるので、これをこのまま日本での販売に当てはめることはできないだろう。 SBMの公式発表ではないが、価格について孫正義社長は「割賦販売の実質価格で、お客さんが手にする価格」とコメントしている(IT-PLUSの記事)。 iPhoneは日本でも199ドル程度の価格で販売されることになるだろうが、この価格は「端末価格」ではなく、「ユーザーの実質負担価格」と考えたほうが妥当と思われる。 SBMの既存製品の価格を見てみると、たとえば「X03HT」の新スーパー
これまで私はblogやサイトでOSx86プロジェクトに関する言及をあえて避けていましたが、builder by ZDNet Japanの「Mac OS Xを普通のPCで動かす」という記事についてどう思うか、というメールを頂きましたので、私の考えを書いておきたいと思います。私は法律家ではありませんから、以下の内容はあくまでも私個人の意見にすぎませんし、この意見が完全に正しいと主張するものでもありません。 1. Appleの使用許諾契約について まず、「Mac OS XはApple商標を付したコンピュータにのみインストールできる」という使用許諾契約の内容については、4年前に「AppleのライセンスとMacエミュレータについて」に書いた意見から変わっていません。Appleから明確な見解が出ておらず、判例もないため判断については「保留」という立場をとっています。 2. OSx86について 私の解釈
オープンソースのWindows互換レイヤ「Wine」もついにリリース候補の段階に達し、大きな問題が無ければ来月正式リリースされる予定である。アルファ版のころから追いかけていた者としては感慨深いものがある。 Mike Kronenberg氏が配布しているDarwine 1.0-rc1をインストールしてみた。 Googleの資金援助もあってか、最近のWineはかなり互換性が向上しており、Photoshop CS2(体験版)なども動作するようになった。Darwineに同梱されているTRiX(winetricksのフロントエンド)を使って.NET Framework 2.0をインストールすれば SharpChess のような.Netアプリケーションも動作する。まだ若干の問題はあるようだが、おいおい解決するだろう。正式版のリリースが楽しみである。
Mac OS Xがライセンス上、「アップル商標を付したコンピュータ」にしかインストールできないとされていることに対して、Psystar社が「例えばHondaから買った車はHondaが許可した道路しか運転してはならないというようなもので認められるものではない」と反論しているようだ。 ( InformationWeek の記事) 言いたいことは分からなくもないが、メーカー側がこういう認識だとすれば(色々な意味で)不安に感じる。 本件に限らず、「自分で買ったOS(ソフト)をどう使おうと自由なはず」という意見を目にすることがある。しかし、「ソフトを買う」というのはそういう意味ではない。 仮に、私が大金持ちで、AppleからMac OS Xの全ての権利を買い取ったとしたら、そのOSをどう使おうが私の自由だろう。しかし、通常「(ショップで)Mac OS Xを買った」というのは「Appleによって認めら
自分でも少々混乱してきたので整理のためまとめてみる。 6月7日:3.0 ビルド4124公開。 6月10日:3.0 ビルド4128公開。Boot Camp 1.3ベータとの互換性問題を修正。 7月17日:3.0 ビルド4560公開。Linuxゲスト用Parallels Toolsの改善。ビルド4124/4128で一時的に省かれていたImage Toolが復活。プロトンから発売中の日本語版3.0はこのビルドがベース。 8月2日:3.0 Feature Update Beta1 ビルド5060公開。CoherenceモードでWindowsアプリケーションのウィンドウが個別に扱われるようになる。 8月24日:3.0 Feature Update Beta2 ビルド5120公開。最小化したウィンドウがドックに格納される。デスクトップや書類フォルダの共有が可能になる。 8月31日:3.0 Featur
トラックバック頂いたTravellers Tale経由で「マルチメディア・インターネット事典」を久々に目にしたのだが、Virtualization Technology(Vanderpoolは開発コード名)を「64bitメモリ拡張技術」と説明するなど、あいかわらずひどい内容である。 数年前、MS-DOSで動作するMacエミュレータ「Fusionの項目」から私の旧サイトがリンクしてあったのが(ちなみにリンクに関して連絡は無かった)私がこの辞典を知るきっかけだったのだが、その時も内容を見て唖然とした記憶がある。今でも修正されていないのだが、なんとAllaire(Macromedia→Adobeに買収)のColdFusionを「Linux版のFusion」と説明している。ColdFusionはWebアプリケーションサーバーであり、名前が少し似ているだけでMacエミュレーターのFusionとは全く
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