「実質タダ論」という言葉をご存じだろうか? 携帯電話の料金プランのことではない。アニメやソーシャルゲームなどお気に入りのコンテンツに多額の出費を行うことに対して、「支払った金銭以上に高い満足が得られるのだから実際はお金を使っていないも同然、つまりタダである」と主張する、一般的には理解が難しい“論理”である。 このような考えを大真面目に主張したり、いかに自らが「推し」=お気に入りのコンテンツに時間やお金をかけたかを誇らしげに語り合ったりするイベントが、11月23日に東京・渋谷にあるイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にて開催された。その名も「秋の大浪費祭り! #悪友ナイト」である。 同イベントは、オタク女性たちの金銭事情を赤裸々に紹介した書籍『シン・浪費図鑑』『まんが浪費図鑑』(いずれも小学館刊)、『だから私はメイクする』(柏書房刊)の出版を記念し、著者の「劇団雌猫」が主催したもので