ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (114)

  • HIROTSUバイオサイエンスの言い分 - Interdisciplinary

    hbio.jp 初めに言っておきますが、今から書く文は長いです。元のリリース自体が長くて論点が色々あるので、関心ある部分に絞って言及します。スクープが云々とかセラノスがとか、社員がどうこうといった所には特に興味がありませんし。 まず、検査指標に不案内なかたは、下記ツールを参照ください。 screening.iaigiri.com screening.iaigiri.com 実用化後、N-NOSE の感度は臨床研究時(86.3%)と変わらない 検診の文脈で言えば、母集団とは検診対象の人口を指します。受検者全体ではありません。この時点で、検診を積極的に受ける人に何らかの傾向があればその影響を受けます。たとえば健康者バイアスなる選択バイアスです。もっとも、健康者バイアスがあれば、がんは少なくなるでしょうけれど。また、母集団数なる表現は誤り。母集団の大きさ(サイズ)です。 罹患とは新しく罹る、すな

    HIROTSUバイオサイエンスの言い分 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2023/09/27
    線虫がん検査N-NOSEのHIROTSUバイオサイエンスが最近の報道に対して出した反論のうち特に検診の有効性に関する主張を中心に検討。
  • 《過剰診断という不利益が生じえる検査》は止めるべきか - Interdisciplinary

    はじめに 題で強調しているのは、下に引用する文に書かれていたものです。 福島の #甲状腺検査 は過剰診断という不利益が生じえる検査です。世界では無症状の人(症状とは甲状腺にしこりがある,嗄声)には推奨されない検査にかわりました。人生を変えることもある検査。検査するだけでなく、何か見つかった時どうするかまでが検査です。 pic.twitter.com/NQHneeHM4Q— こどもを甲状腺がんの過剰診断から守る医師の会 SaveChildrenOverdiagnosis (@MKoujyo) 2023年8月21日 福島の #甲状腺検査 は過剰診断という不利益が生じえる検査です。 この文章は、福島で実施されている甲状腺がん検診の実施に疑問を呈する流れで書かれています。つまり、甲状腺がん検診の再考、あるいはもっとはっきりと言えば、検診の実施に反対する理由として、 過剰診断という不利益が生じえる

    《過剰診断という不利益が生じえる検査》は止めるべきか - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2023/08/23
  • 《スクリーニング効果》を使わない - Interdisciplinary

    2022年12月9日修正。履歴はコメント欄を参照 福島の検診で見つかった甲状腺がんは当に増えているのか、それともスクリーニング効果や過剰診断なのか、みたいな問いや議論は、雑と言うか、全く整理されていないものです。 また、そのような議論、あるいはそれに参加する論者には、論点や概念について整理するつもりも無いのではないかと思われるものも見られます。たとえば、twitterのリアルタイム検索を過剰診断で調べた時、その問題に頻繁に言及する人の中に、幾人か認められます。 ↑修正終了 スクリーニング効果とは、シンプルには 疾病をDPCP(前臨床期内発見可能期間)にて発見する事 です。これは、当該の疾病が流行している事とは直接関係しません。流行していようがいまいが、無症状で発見したものは全てスクリーニング効果だからです。 では、福島で見つかったものはスクリーニング効果なのか、的に使う場合にはどういう

    《スクリーニング効果》を使わない - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2022/12/14
  • 室月淳氏による過剰診断を測る説明の誤り - Interdisciplinary

    産科医の室月淳氏が、過剰診断についてtwitterで発言していました。 甲状腺がんの過剰診断とは誤診ではありません。病理学的にはがんにまちがいないのですが、進行がきわめておそく生涯でまったく症状を示さないなどです。残念ながら個々のがんにおいて過剰診断と判断することはできません。検診をおこなう群とおこなわない群で生存率に差がなければ、それは過剰診断です— 室月淳Jun Murotsuki (@junmurot) 2022年5月24日 大部分は合っていますが、最後の所が完全に誤っています↓ 検診をおこなう群とおこなわない群で生存率に差がなければ、それは過剰診断です 室月氏は、検診する群としない群で生存率に差が無ければそれは過剰診断と説明しています。まず生存率(生存割合)とは、 着目している疾病に罹った人の内、一定期間でその疾病によって死亡した人の割合 を指す言葉です。室月氏は、それが検診群と非

    室月淳氏による過剰診断を測る説明の誤り - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2022/05/25
    室月淳氏のツィートは気になった/推測だが、健診をする必要がないという結論から逆算してこういう説明をしたのかと思った。
  • 【書評】『新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本~【検証】新型コロナ デマ・陰謀論』を読んで - Interdisciplinary

    はじめに 昨年末に彩図社から、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19と表記)にまつわるデマや陰謀論を検証したが出版されました。 新型コロナとワクチンの「当のこと」がわかる~【検証】新型コロナ デマ・陰謀論 作者:ASIOS,桑満 おさむ,名取 宏,峰 宗太郎,宮原 篤,森戸 やすみ,安川 康介彩図社Amazon 懐疑的調査団体のASIOSや、私が名前やを知っている医師が著者として参加している事もあり読んでみましたので、感想を書きます。 ※引用時、必要に応じて著者を明記します。また、その際には敬称を略します 感想 好ましい所 Q&A形式である 読者が興味を持っているであろうトピックを質問として挙げ、それに対する回答を各著者が数ページで書く、という構成を取っています。1つのトピックあたりに割く分量が比較的少なく、関心のあるトピックを検索・参照しやすくなっています。 回答ごとに

    【書評】『新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本~【検証】新型コロナ デマ・陰謀論』を読んで - Interdisciplinary
  • 線虫がん検査と、がん検査の性能の話 - Interdisciplinary

    経緯 線虫がん検査(登録商標:N-NOSE)が(悪い意味で)話題になっています。 大まかな流れとしては、 株式会社HIROTSUバイオサイエンスが開発したN-NOSEが精度86%などと謳っていた 上松医師や週刊文春が、N-NOSEの開発プロセスにおいて不正行為があったと疑義を呈した HIROTSUバイオサイエンスが報道に強く抗議した 上記のようなものです。 bunshun.jp www.youtube.com hbio.jp 不正の疑義 疑義の内容としては、 検体の種別について遮蔽がおこなわれていなかった 判定に広津代表による判断が入っていた 再現性に乏しい といったものです。もし明確な判定基準が無く判定員の勘に相当する部分が大きいのだとすれば、線虫が判定すると謳う部分が疑わしくなりますし、個人の判断で振り分けたのであれば、人為的に、性能を高いほうに不当に評価するというバイアスをかける事に

    線虫がん検査と、がん検査の性能の話 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2021/12/14
    線虫がん検査(N-NOSE)の不正疑惑と性能の問題。
  • 書評『世論調査の真実』 - Interdisciplinary

    世論調査の真実 (日経プレミアシリーズ) 作者:鈴木 督久日経済新聞出版Amazon 社会調査のエキスパートである鈴木督久氏が力を入れて執筆したという話でしたので(鈴木氏のtwitter:鈴木督久 (@pollstok) | Twitter)、読んでみました。 端的に評すると、 とてもためになるである 世論調査の仕組みや理論的部分については、必ずしも解りやすいとは思えない このように感ぜられました。 まず、鈴木氏は実際に世論調査に携わっているかたですから、調査の手順や方法に関する具体的な所の記述が、とても参考になります。また、電話調査の一種であるRDDに関する説明をしたり、質問文の言葉の選びかた(社会調査におけるワーディング)を、マスコミは調査を用いて世論を誘導しているのでは という疑問を検討する文脈で説明していたりして、それらも興味深く読めます。RDDに対しては、時に的外れな批判や

    書評『世論調査の真実』 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2021/09/13
    図書館用に発注中の本。他の社会調査・世論調査の本と合わせて展示する予定。
  • 《ニセ科学》という語 - Interdisciplinary

    note.com 気に入らない。というのは好悪も入るので、そう感ずる事についてはしようが無い、と思います。 ニセ科学の概念と議論に関して、私もそれなりに考えてきたので、リンク先の主張を検討しようと思います。 世の中に数多存在するトンデモを分類するにあたって、ニセ「科学」として、科学を特別に括ることに、実益はない。 ↑実益はないとありますが、量的評価はともかく、科学の観点から分類する事によって、科学を悪用(意図的か否かに拘らず)する主張に焦点を当て検討を促す事が出来る、というのが一つの意義です。たとえば、科学的に証明されたというようなフレーズが宣伝に用いられたとして、そこに虚偽が入り込んでいる可能性に目を向けさせる訳です。その検討に際しては、科学なる概念・意味の内容を把握する事が必要です。 倫理的にいいことだから嘘でもオッケーというのは、水伝、江戸しぐさあたりに共通の動機であるといえる。 ↑

    《ニセ科学》という語 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2021/05/06
    noteのニセ科学の記事に対する反応として。語の示す範囲や主張について。
  • 《偽陽性》などの言葉について - Interdisciplinary

    www.sponichi.co.jp 体操の内村航平選手が先日、新型コロナウイルス感染症に対する検査を受けて陽性になりましたが、昨日、結局は偽陽性であった旨の発表がなされました。 この報道を受け、偽陽性なる語が、いくらか話題になっています。その中で、偽陽性の意味合いがきちんと理解されていない場合もあるように見受けられますので、簡単に説明をします。 ❓偽陽性って聞いた事無い。最近作られた言葉なのでは 違います。偽陽性(false positive)は、古くから、検査に関する議論の文脈で用いられてきたものです。 たとえば、古い文献を探すと、1928年に既に用例が見られます↓ www.jstage.jst.go.jp 斯る強き偽陽性反應を呈した血清 ただ、同じ語でも微妙に意味合いが変化していく事もあるので、なるべくはっきりと現代的な意味で用いられているもので探してみます。それでも、1950年代の

    《偽陽性》などの言葉について - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/11/01
    生体認証の例えはこの用語の解説としてわかりやすい(はず)
  • 忽那賢志氏による血液型性格判断否定の説明について - Interdisciplinary

    2020年10月18日:改題しました。説明はコメント欄に書いてあります。 news.yahoo.co.jp ↑感染症専門医の忽那賢志による、血液型によって新型コロナウイルス感染症の罹りやすさや重症化のしやすさの程度に違いはあるか、という問いを検討した記事です。内容は、これまでの研究によって得られた知見が紹介されていて、興味深いものです。 ところが、題では無い部分において、科学の議論上で看過出来ない記述が見られます。それは、いわゆる血液型性格判断に関するものです。導入で、話の枕的に書かれています。引用しましょう。 日では血液型と性格との関連がよく言われます。 私はB型ですが、そのことを伝えると「ああーやっぱりねー」とよく言われます。「いや、何がやっぱりなんだよッ!」って思いますけどね。だって血液型によって性格が違うわけないじゃないですか。 テレビとかでも「血液型占い」とかあって、私なんか

    忽那賢志氏による血液型性格判断否定の説明について - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/10/19
    問題の記事をようやく読んだ。忽那賢志氏は疫学や医学に関わる情報発信の記事として間違った事を書いたわけで、この指摘は重要/しかしコメントやスターを見ると問題のポイントが必ずしも理解されていない
  • “ニセ科学を厳しく批判する人たち(例・菊池誠大阪大学教授)が特になにもしない” のか? - Interdisciplinary

    ニセ科学を厳しく批判する人たち(例・菊池誠大阪大学教授)が特になにもしないであろうことはなんとなく予想できる。ふだんは社会的影響力皆無な私人のタワゴトまでいちいち批判して回る人たちだけど。 / “自民党広報 on Twitter: "【教えて!もやウィン】 第1話 進化論 …” https://t.co/lSCJ3r9KOf— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) 2020年6月19日 ニセ科学を厳しく批判する人たち(例・菊池誠大阪大学教授)が特になにもしないであろうことはなんとなく予想できる。 ↑ここでのなにものなにが一体なになのか、が解らないと意味が不明ですが、ひとまず措いて。 社会ダーウィニズムはニセ科学なんだけど、ニセ科学批判の人たちはこれを批判はしないな。科学を持ち出さなくてもいい単なる詐欺には「ニセ科学だ」と叫ぶけどな。 https://t.co/DHon

    “ニセ科学を厳しく批判する人たち(例・菊池誠大阪大学教授)が特になにもしない” のか? - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/06/22
    曖昧なツィートなので判然としないところがあるが、ニセ科学批判について政治的な背景を類推しすぎた発言に思える
  • 《陰性証明》とは - Interdisciplinary

    陰性証明 イロイロ検査あるけど、PCR検査は陰性証明に向かないタイプのものなんだよ!という基がまずある。 新型コロナで陰性証明をとれという誤解もあったことから、お役所が「検査なしで一定期間たったら仕事復帰OK」と広報しているのに、別のお役所の話の筋が陰性証明の話を持ち出し混乱←今ココ >続— 堀 成美 (@narumita) 2020年5月17日 PCR検査は陰性証明に向かないタイプのもの こういう主張、結構見ます。でも、そこから先、いや、それ以前と言うほうが良いのかも知れませんが……ともかく、この議論にまつわる、次のような論点を説明するものを見かけません。どなたか、教えてくださいませんか。 陰性証明とは そもそも、 陰性証明 って、どういう意味ですか? ここで陰性はどういう意味ですか。証明とは何ですか。 陰性を証明するのでしょうか。それとも、陰性によって何かを証明するのでしょうか。証明

    《陰性証明》とは - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/05/19
    陰性証明が問題になった先例の一つはHIVに対する陰性証明を企業や他国が求めた事例で、その際も検査の評価・意義よりプライバシー、人権問題としての話ばかりだった。
  • 牧田寛(BB45_Colorado)氏による検査性能の説明、について - Interdisciplinary

    牧田寛(BB45_Colorado)氏がtwitter上で、検査性能について説明していました↓ togetter.com 不正確な所や不明瞭な部分が散見されましたので、検討します。 要するに設計上の特異度は100%なのである。 但し、作業中の操作ミスによる検体へのコンタミ(汚染)はどうしても発生する。ヒューマンエラーはゼロにはできない。その為徹底した自動化も行われるが、完全では無い。 結果として特異度は99.995%〜99.95%が実績となるが、100%と扱って差し支えない。— Hiroshi Makita Ph.D. (@BB45_Colorado) 2020年5月12日 結果として特異度は99.995%〜99.95%が実績となるが、100%と扱って差し支えない。 ↑そもそも実績が、何に基づいて算出されたのか判然としませんが、それをひとまず措くにしても、100%と扱って差し支えない事はあ

    牧田寛(BB45_Colorado)氏による検査性能の説明、について - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/05/13
    先日のTwitterでの説明に関するおかしさ。用語や数字の扱いの問題。
  • 新型コロナウイルス感染症に対する検査のはなし - Interdisciplinary

    はじめに この記事では、新型コロナウイルス感染症の議論によって注目されるようになった、検査について書きます。 最初に断っておくと、とても長いです。ある程度の事情を把握するには、そのくらいは理解しておくべき、という事の反映とご理解ください。 検査の性能 検査の指標 新型コロナウイルス感染症にまつわる議論の中で、検査の感度や特異度といった指標が注目されるようになってきました。検査は、医療を受ける側の私たちにとっても身近なものですし、いわゆるがん検診のようなものの効果を評価する際にも重要ですので、それに関連する指標を知っておくのは、今回のような感染症の話に限らず、大切な事と思います。 ここでまず、それら検査の指標について、手軽に試す事が出来て、視覚的直感的に把握出来るように作成したツールを紹介します。※見にくい場合には、リンク先を開いてください 性能シミュレータツール 感度特異度診断シミュレータ

    新型コロナウイルス感染症に対する検査のはなし - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/05/06
  • 【メモ】オーバーシュート - Interdisciplinary

    www.ncbi.nlm.nih.gov Susceptibles and infecteds for an uncontrolled epidemic. The dotted horizontal line indicates the threshold level of susceptibles Sth below which population immunity prevents further outbreaks. The arrow indicates the difference between the number of susceptibles at the end of the outbreak and Sth. We term this difference the overshoot. www.ncbi.nlm.nih.gov Here, overshoot ref

    【メモ】オーバーシュート - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/03/23
    オーバ^シュートの登場例/EBSCOでovershoot & infectionで検索してみたが違う用例が多く混じるので確認しにくい。
  • 《過剰診断(余剰発見)》と《偽陽性(誤陽性)》は違います - Interdisciplinary

    新型コロナウイルスによる感染症の議論に絡んで、検査に関する専門用語が話題に上っています。感度や特異度などですね。疾病の検査を受けるのは、私たち非医療者にとっても身近の事ですので、それにまつわる専門用語を理解するのは、とても大切だと思います。 さて、その流れにおいて、twitter上で、次のつぶやきが注目を集めていました(リツイート数と、いいね数で判断)。 ミナミのキャバ嬢からもらった、わかりやすい図をおいておきますね。 pic.twitter.com/ltqgwosLZc— ちんにい (@chinniisan) 2020年2月25日 これは、検査に関連する用語について、図によって説明されたものです。込み入った概念を、図を用いて解りやすく説明しようとするのは、大変良いと思います。ただ、惜しい事に、この図には、間違いがあります。記事では、それを説明します。 さて、ある集団(人口)に対し、何ら

    《過剰診断(余剰発見)》と《偽陽性(誤陽性)》は違います - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/02/25
    言及されている画像が広まっているのをこちらのエントリで初めて知った
  • 体液生検(リキッドバイオプシー)実用化の評価について - Interdisciplinary

    体液生検による検診の実用化 N-NOSEなる がん検査法が、株式会社 HIROTSUバイオサイエンス によって、実用化されるそうです。 xn--icktbzci4u.com ここで実用化とは、 ”がんの1次スクリーニング検査” に用いられる事を指します。スクリーニングは、検診、つまり 症状の無い人に検査して疾病を見つける のを意味します。 この検査法、最近取り沙汰される事のある、血液や尿を検査して がんなどの疾病を見つけるもので、カタカナでリキッドバイオプシーと書かれます。私は、直感的に解りやすいように、体液生検と日語で書きます。この方法は、リンク先にもあるように、低侵襲(身体への害が小さい)であったり、より小さい内に病気を発見出来るのが、特徴としてアピールされます。尿や少量の血液で検査出来るので、受ける側の簡便さも謳われます。 検査の性能 この検査について、twitter上で話題になっ

    体液生検(リキッドバイオプシー)実用化の評価について - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2020/01/20
    尿一滴でガン検査ができるとして報じられている検査について。
  • 《血液クレンジング》のはなし――代替療法の検討のしかた - Interdisciplinary

    最近twitter上で話題になった、血液クレンジングについて。 BuzzFeedが名取宏さんに取材した記事が、掲載されています。 芸能人が拡散する「血液クレンジング」に批判殺到 「ニセ医学」「誇大宣伝」指摘も ここで重要な点を列挙します。 機序的に効く訳が無いと言わない いくつかの疾病については臨床研究が存在する 今判明しているよりも大げさに、害のリスクを言わない これらです。 まず、機序的に効く訳が無いと言わないとは、既知の生理・生化学的な構造・機能から効く機序が導けないとしても、それだけで効かないと判断は出来ない、という医学の方法的前提に基づいています。何故なら、ある身体への操作が、何らかの未知の機序でもって、体調改善や疾病治癒という帰結をもたらす事は、常に想定され得るからです。したがって医学的に効かないと言えるためには、 効果を確かめる、良くデザインされた臨床研究をおこない、医学的実

    《血液クレンジング》のはなし――代替療法の検討のしかた - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2019/10/20
    売り手側のクリニックがどのような説明をしてるかと、批判の仕方について。もちろんクリニックの説明がどう患者に認識されているかというのも注意する必要がある。
  • 経過観察と、余剰発見の「抑制」 - Interdisciplinary

    文末に追記:2019年6月7日 未だ、混乱する意見が見受けられますので、整理しておきます。 経過観察 福島の甲状腺がん検診周りで、 経過観察をおこなうので、余剰発見が抑制出来る との意見を見る事があります。これについて考える時に重要なのは、 どのフェーズでの経過観察か です。 発見後の経過観察 一つは、 見つけた甲状腺がんを経過観察する ものです。 日ではいち早く、微小がん(腫瘍径10mm以下)に手術などをおこなわず、そのまま経過を見ていく、という方法が研究されてきました。これを、アクティブ・サーベイランス(積極的監視療法、待機療法)と言います。そして、それをおこなっても、予後が悪くはならない事が、判ってきたのです。 このような知見に基づいて、現在では、超低危険度がん(微小がんで、明らかな転移の無いもの)では、アクティブ・サーベイランスをおこなう事が推奨されています。 福島の話に戻すと、

    経過観察と、余剰発見の「抑制」 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2019/06/06
    甲状腺がん検診の維持を結論づけたいあまり、検診の意義と実態という部分の整合性がおざなりになっていったのかと
  • 福島での甲状腺がん検診に反対する人の、乱暴な主張 - Interdisciplinary

    まず、私自身の立場を、あらかじめ書いておきます。 私は、福島における甲状腺がん検診には、反対の立場です。出来るだけ早く、長期にわたる検診の計画を、凍結するべきだと考えています。 このように、私は甲状腺がん検診には反対の立場ですが、同じような立場であっても、その根拠として、乱暴な主張を提出する意見も見られます。ここでは、それを指摘します。 竜田一人氏 福島県の甲状腺検査を止める事が子供達を見捨てる事になるなんて言っている者は早く気付け。もう因果関係は無いと結果も出て、過剰診断の実害と、おまけに余計な誤解と不安と風評を撒き散らす害しかない検査を続けさせようと言う方が、実は自分達の主義主張の為に子供達を使い捨てようとしている、と。— 竜田一人 (@TatsutaKazuto) June 2, 2019 。もう因果関係は無いと結果も出て、 そのような結果は出ていません。現状の知見から言えるのは、

    福島での甲状腺がん検診に反対する人の、乱暴な主張 - Interdisciplinary
    machida77
    machida77 2019/06/04
    相手を否定するための雑な主張は議論をさらに混乱させる。事実関係からかなり丁寧に扱う必要がある