【読売新聞】 今年は戌年。しかし世間では犬ブームは下火になり、今度はじわじわ「猫ブーム」が広がっている。テレビやインターネット上では頻繁に猫の特集が組まれたり、猫の動画や写真が投稿されたりして、ブームは過熱ぎみだ。その経済効果の大き
今年4月の消費税率引き上げに伴い、たばこ1箱(20本入り)の販売価格が10~20円値上げされることが7日、正式に決まった。 財務省が同日までに、国内大手3社の価格改定を認可した。値上げ対象はいずれも紙巻きたばこで、日本たばこ産業(JT)が「メビウス(マイルドセブン)」を含む92銘柄、フィリップ・モリス・ジャパンが「マールボロ」など79銘柄、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが62銘柄。 代表的な銘柄の4月以降の価格は、メビウスは20円高い430円、マールボロは3銘柄が10円値上げし、450~460円になる。ほかの銘柄は20円高い460円となる。「ケント」は10円高くなり、410円か420円となる。
豆腐業者が倒産や廃業に追い込まれるケースが増えている。 大豆価格の高騰に加え、スーパーから値下げを求められるなどして経営が悪化し、豆腐業者はこの10年間に全国で約5000軒が廃業。今年8月に破産申請をした都内の業者は「365日丸々働いても利益が出なかった」と苦しい日々を打ち明けた。 1957年創業の豆腐業者「仙台屋本店」(東京都三鷹市、8月に自己破産申請)の及川英一さん(37)は、大学を卒業した3年後から、祖父が開業した同店で父親とともに働いてきた。 従業員は最大20人で1日2000丁を製造してスーパーに卸すほか、10年前には杉並区のJR阿佐ヶ谷駅近くなどに三つの直売店を開設。豆腐を加工した食材なども手がけ、好調な時は年4億円を売り上げた。 だが、5年前から輸入大豆の価格が高騰。豆腐の一部を別の業者から安く仕入れて費用を下げるなどしたが、3年前には3店舗とも閉鎖。デフレの影響でスーパーから
8月30日に放送されたTBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の中で、司会のみのもんたさんが隣に立つ女性アナウンサーの腰付近に手を伸ばし、女性アナがその手を振り払ったような映像が流れていたことがわかった。 映像が流れたのは、番組終了間際の午前8時29分ごろ。CMが終わり、女性アナが原稿を手にニュースを読み上げようとしていた。TBS広報部は「セクハラ行為があったとは認識していないが、紛らわしい行為だったため、今後このようなことがないよう番組担当者に口頭で注意した」としている。
3日間、6ステージに合計約150組が出演する邦楽系最大のロックフェスティバル。初日と最終日をのぞいた。 今年の変化は、PASSPO☆、9nine、BiSといったアイドルグループが多数、出演したこと。ブームがここまで来たかとも思うが、同フェスはPerfumeが5年前から出演を続けている実績がある。そのPerfumeが最終日のメーンステージの大トリを務めたことも、今回を象徴する出来事だ。 アイドルたちを「DJ BOOTH」という原則バンドを入れないステージに登場させ、ロックバンドの出演枠に影響を及ぼさなかったことは、運営的に巧みだった。もっとも、アイドル目当ての来場者はそれほど目立たなかった。 そんな中、存在感が際だったのは、3人組のBABYMETAL。骸骨の着ぐるみ姿のバンドを従え、攻撃的なメタルサウンドに愛らしい歌声を乗せる。ギャップの面白さは、ロックファンにも愛されそうだ。 見応えがあっ
東京都奥多摩町のタクシー事情が深刻だ。 都内最大の面積を誇る同町だが、夜間は町内全域でタクシーが不在になり、平日の日中も待機しているのはJR奥多摩駅前の1台だけ。昨年、長年営業していたタクシー事業者が撤退したためだが、車のない高齢者らからは「急な移動が必要になった時どうすれば……」といった不安の声が上がっている。 平日の奥多摩駅。午前11時前、駅にいたタクシーが電車を降りた登山客を乗せ、発車した。平日は、午前7時半頃から午後4時頃まで1台が待機しているが、観光客は遠方利用が多いため、いったん客を乗せて走ると、駅のタクシーは長時間不在になってしまう。 この日も遠方への利用客が多く、計3~4時間程度は駅にタクシーがいない状態だった。女性運転手(47)は「その間、地元の方が使えないのが申しわけない」と話す。平日には、病院や買い物帰りの地元の高齢者が利用することがしばしばあるからだ。町内には坂道が
長野県上田市教育委員会は23日、同市第二学校給食センターの男性調理員(44)が勤務中、スマートフォンで給食の調理状況を撮影し、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に投稿していたと発表した。 発表によると、調理員は7月25、26の両日、調理室内で、調理した酢豚や受水槽の清掃の様子などの写真を撮影し、投稿した。 匿名の通報が寄せられたため市教委が調査を開始。調理員は「4月頃から、鶏ガラスープを取る様子など、ほかにも4、5回投稿した。上田市の学校給食調理のすばらしさを多くの人に知ってほしかった。問題になるとは思わなかった」などと話しているという。 酢豚の画像を載せた25日は、市内の小学校7校約2900食分を調理。酢豚の調理は珍しいといい、公的な記録用に写真を撮っていた調理員もいたため、他の職員も私的な撮影とは気付かなかったとしている。 市教委の小山寿一教育長は「学校給食の安全性に対する市
「清貧」を掲げるローマ法王フランシスコが、歴代法王が夏を過ごしたローマ近郊の避暑地カステル・ガンドルフォに滞在しない方針を示し、法王人気にあやかろうとした地元の観光業が大打撃を受けている。 カステル・ガンドルフォはローマの南東約20キロ・メートルにある人口約9000人の町。湖畔にたたずむ法王の夏の離宮にはバチカン職員約50人が常駐し、法王は夏に1か月ほど宿泊するのが慣例となっている。法王が滞在中は離宮前の広場でミサが行われ、多くの信者や観光客が訪れる。ところが法王庁は6月、法王は離宮に滞在しないと発表。3月に就任した法王は質素な生活を貫き、バチカンでも豪華な法王宮殿に移らず、法王選出会議「コンクラーベ」の際に宿泊したアパートで他の聖職者と共同生活を続けている。 ミルビア・モナケジ町長(56)は、「夏の観光は町の主要産業。大きな損失だ」と嘆く。法王庁の発表を受け、町長は「住民が心配しています
交通事故で重傷を負った野良猫を救おうと、千葉県富里市のごみ収集会社の従業員らが、お金を出し合って手術費用を捻出した。 猫は一命を取り留め、関係者は「一時はダメかと思ったけど、元気になってうれしい」と喜んでいる。 事故に遭ったのは、3歳くらいの雄の虎猫。 6月頃から富里市の北総クリーンサービス(石井くみ子社長)の車庫に居着くようになり、従業員の手でノミ取り用の首輪もつけられて「ポン吉」と呼ばれるようになった。人懐こい性格で、従業員の足に体をすりつける姿が、みんなの「癒やし」になっていたという。 しかし、7月23日朝、車庫に現れたポン吉はあごに大けがを負い、口は血で真っ赤に染まっていた。すぐに姿を消したが、夕方に再び弱々しい声で鳴きながら、ぐったりとした様子で現れたという。 ふびんに思った同社の富沢恵さん(23)らは、成田市の「むかい猫と犬の病院」にポン吉を搬送。向井妙子院長によると、車にはね
厚生労働省は8日、若者に極端な長時間労働を強いるなどする、いわゆる「ブラック企業」への集中取り締まりを実施すると発表した。 若手社員の離職率が極端に高かったり、過重労働が続いていたりする疑いのある全国約4000社に対し、9月の1か月間に立ち入り調査する。悪質な労働基準法違反などが確認されれば書類送検し、社名を公表する。 対象は、平均的な離職率を上回っている企業など。同省によると、大卒の3年以内の離職率は平均で28・8%で、業種や企業の規模も参考にする。サービス残業や労使の合意を超える残業が横行しているとの相談がある企業や、過去に労災を起こした企業も含める。 実態把握のため、9月1日には無料の電話相談(0120・794・713)を実施する。時間は午前9時から午後5時まで。
東アフリカ・タンザニア沖のインド洋に浮かぶ島、ザンジバル。3月から5月までは、大雨期と呼ばれ雨降りが続く。 白壁の古い建物がひしめく細い路地を、水たまりをよけながら進むと目的地の「マーキュリーハウス」に到着した。英ロックバンド・クイーンのリードボーカルとして、死後20年以上たった今も人気が衰えないフレディ・マーキュリーが少年時代を過ごした建物だ。ホテルの一部となり宿泊可能な建物には、欧米などから観光客がひっきりなしに訪れる。 マーキュリーは英国から遠く離れたこの島で生まれた。両親はペルシャ系インド人で、本名はファルーク・バルサラ。親戚のダイアナ・ダルクハナワラさんは「子供の時は勉強せず、いつも歌を歌ったり、ハミングをしたりしていた」と教えてくれた。8歳頃、寄宿学校へ入るためインドに渡った。62年頃に再び帰郷するが、滞在は長くは続かなかった。 島は15世紀末、ポルトガルの航海者バスコ・ダ・ガ
栃木県栃木市の市立小学校で、いじめに関するアンケートを実施した際、3年生を担当する30歳代の女性教諭が、いじめの申告件数が多くならないように児童を指導したうえで、回答させていたことが分かった。 アンケートは、市がいじめの実態を把握するために市内の全小中学生を対象に無記名で行った。同小では今月4日に実施された。 同小によると、女性教諭は、アンケート記入に先だって、担当のクラス全員に「いじめは一方的なもの。みんながしているからかいなどはケンカ。いじめと書くと多くなるので書かないように」と指導したという。 また、女子児童の一人が、今年4月に同級生に鉛筆で腕を刺されたとして、「いじめあり」の欄に丸印をつけていたが、女性教諭はアンケート回収後に女子児童を呼び出し、いじめにあたらないなどと説明。ペンで「いじめではない」に丸印をつけ、本人が納得済みである旨も加筆したという。
国内の主要大学・大学院にある原子力関係の3学科と9専攻のうち、2学科5専攻で今年度の入学者(4月末現在)が定員割れになっていることがわかった。 背景には、原発事故によるイメージ悪化に加え、国の原子力政策が定まらず、将来が描けない学生の原子力離れがある。人材育成が滞れば今後の原発の廃炉作業にも影響が及びかねないため、関係者は危機感を強めている。 文部科学省が入学状況を調査している、「原子」のつく学科・専攻は、大学で3学科、大学院(修士課程)で9専攻ある。読売新聞がこれらに今年度の入学者を聞いたところ、福井工業大や東海大、東京工業大、京都大など、4月末現在で7大・大学院の2学科5専攻(早稲田大は9月入学を含まず)が定員割れしていた。東京大などは定員を満たしていた。 定員割れした大学は、原発事故直後の2011年度は大学院の2専攻だけだったが、12年度は6学科・専攻に増加。2年連続で定員割れした東
いわゆるネットバブル華やかなりし頃、時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされた堀江貴文氏が先日社会復帰を果たした。本書は同氏とも交流のある起業家による自伝である。 そう聞くと派手好きの革命児的なヒルズ族のイメージを思い描く人は多いだろうが、本書から伝わってくるのはそれとはまったく異なるきわめて真っ当な人物像である。 まず、会社設立5年目にして、当時ネット関連企業では当たり前とされていた実力主義・即戦力採用の人事から、自社育成・長期雇用へと方針を180度切り替えた。その理由が、成長真っ只(ただ)中のネット事業だからこそ、かつての高度成長期に多くの企業で威力を発揮した日本的経営がうまくいくはず、という柔軟な発想には驚かされる。そして、こうした変更を確かなものとするために、そのころ流行した「時間を金で買う」ための企業買収はやらないと宣言する。事業と人材をじっくり育てるという会社の方針に合わないと
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