5日の帰国後の会見は、日本代表の主将としての最後の仕事だった。今大会での代表引退を表明した長谷部誠(34)は晴れやかで、すがすがしい表情だった。 「99%の満足感と、1%の後悔。1%の後悔を残りのサッカー人生と、のちの人生につなげていきたい」。代表で歴代5位となる114試合に出場してきた。もう青色のユニホームに袖を通すことはない。帰国便では窓から雲を眺めて、感傷に浸った。 W杯では3大会連続で主将を務め、日本の未来を気にかけてきた。ロシア大会前には電撃的な監督交代があり、代表人気の陰りも見えていた。6月2日、W杯に向けて旅立つときに空港に来たファンは約150人。その前には「ロシア大会が日本サッカーの行く末を左右する。内容も大事ですけど、周りの目を変えるには結果。結果を追い求めたい」と話していた。 だからこそ、会見では「無関心が個人的には一番怖い。このW杯で関心を集められたと思う。これからも