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未来省(The Ministry for the Future) 作者:キム・スタンリー・ロビンスン,坂村健パーソナルメディアAmazonこの『未来省』は、『レッド・マーズ』、『グリーン・マーズ』、『ブルー・マーズ』の三作からなる火星三部作や『2312 太陽系動乱』などで知られるキム・スタンリー・ロビンソンが2020年に刊行した気候変動SF長篇だ。キム・スタンリー・ロビンソンは「細部へのこだわりと、世界や社会、人類といった大きなものをまるごと描こうとするヴィジョン」のどちらもを持ち合わせる稀有な作家だが、本作は”気候変動vs人類”という中心テーマに対して、その才能をいかんなく発揮している。 最初に概要と総評を紹介する 近年実際に災害が増えていることもあって、気候変動をテーマにした小説(Climate Fiction)は欧米で伸びているジャンルだが、本作は数あるcli-fiの中でもとりわけ大
早川書房の2700作品が最大50%割引という電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメを紹介しよう。早川書房は定期的にこの規模のセールをやることで知られているが、そのたびにラインナップが異なる。特に、前回のセール時には対象ではなかった最新の作品なども今回は多数セールに入っているので、今回は主に2022年10月〜23年4月頃に刊行された新作を中心にオススメを紹介していこう。 今回はざっと見ていたがセール対象の作品数も多いし、23年4月のまだ新刊ほやほやといえる作品までセールラインナップだしで充実した内容になっている。そのため、いつもより文字数&作品数増量で紹介しよう。下記はリスト。 amzn.to まずはSFから 三体0【ゼロ】 球状閃電 作者:劉 慈欣早川書房AmazonまずSFの目玉といえるのが劉慈欣の伝説的な中国SF三部作《三体》の前日譚長篇である『三体0 球状閃電』。前
アトラス6 上 (ハヤカワ文庫FT) 作者:オリヴィー ブレイク早川書房Amazonこの『アトラス6』は著者オリヴィー・ブレイクがロースクール在学中にセルフパブリッシングで刊行したのち、爆発的に人気が出てAmazonPrimeでのドラマ化も決定している話題のファンタジー長篇だ。記事名にも入れたが、他者の行動に関与するエンパスに他者の思考を読み取るテレパス、世界の物理的事象に干渉する物理術師など様々な「特殊な力」を行使する、凄腕魔法使いたちの物語となる。 世界中の貴重な蔵書を守護する秘密の組織〈アレクサンドリアン協会〉、そこでは10年に1度、6人の在野の魔法使いらが選出され、うち5人だけが入会を果たし、富や名声、協会しか持っていない資料へのアクセスが許される──。と、魅力的な冒頭のあらすじに加えて表紙イラスト&装丁が最高だったので期待して読み始めたのだけど、中身はその上がりきったハードルにち
今年3月に刊行された島田雅彦『パンとサーカス』(講談社)が、安倍晋三元首相が銃撃されたあと、再び大きな注目を集めている。フィクションの力によって日本社会の現実を鋭く描き出した本書には、「要人暗殺」という出来事が描かれているからだ。著者の島田氏は、安倍元首相の銃撃、そしてその後の日本社会の反応をどう見るのか。緊急寄稿をお届けする。 国民はもっと怒るべきだ ――世の中の全てが愚かな選択の結果だ。 ――世直しにはもっと愚かな選択が必要だ。 (以下太字は『パンとサーカス』からの引用) ――『カタストロフ・マニア』でパンデミックと社会の冬眠状態を予言したかと思ったら、今度は要人暗殺を予言しましたね。 『パンとサーカス』を読んだある人にそういわれたが、全然嬉しくない。別の人には半ば冗談で「共謀罪、テロ教唆罪に問われる恐れがある」といわれた。それだけは勘弁願いたいが、作中では主人公の御影寵児が裁判官に向
神奈川県の平塚市に勤務する28歳の職員が、病気で休職していた期間中に、市に無断で小説を出版して、およそ320万円の報酬を得ていたなどとして、停職6か月の懲戒処分を受けました。職員は、20日付けで依願退職したということです。 平塚市によりますと、この職員は、病気で休職していたおととし7月から今月にかけて、市に無断で小説を4点出版するなどして、およそ320万円の報酬を得ていたほか、ネットの小説投稿サイトに256話分を投稿し、自身のツイッターでも書籍の宣伝などを、およそ1万回にわたって行っていたということです。 ことし6月に匿名の通報があり、市が調査したところ、職員が認めたということで、市はこの職員が病気で休職中に許可をえないで継続的に小説を出版し、営利活動をしたのは地方公務員法に違反するとして、20日付けで職員を停職6か月の処分にしました。 職員は20日付けで依願退職したということです。 平塚
ちょっと前に、「最近、ライトノベルではない一般小説の表紙までマンガ絵になっている」と苦言を呈している記事が話題になっていました。 おじさん的に違和感があるのは確かですが、おかたい表紙だと若い子たちが興味を持ってくれないでしょうし、仕方ないんじゃないですかねぇ。 でも逆に、おじさんが手に取りづらい、マンガ&萌え全開なイラストをあしらったライトノベルの表紙も、一般小説っぽい表紙に変えれば購買層を広げることができるんじゃ……? ということで、おじさん向けライトノベルの表紙を考えてみました。 1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
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東大で開催された、姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』ブックトークに参加しました。正直、あまりにもモヤモヤする展開で、まるでこの空間自体が「彼女は頭が悪いから」のテーマを再現しているようでした。 今回のブックトークでは、2016年に起きた東大生による強制わいせつ事件に着想を得たフィクション小説『彼女は頭が悪いから』の内容から、以下のようなテーマで話す場だと告知されていたので足を運びました。(以下、告知文章より引用) ・性の尊厳、セクシュアル・コンセントとは?(性暴力事件の再発防止のために何が必要か) ・「学歴社会」と性差別について ・「東大」というブランドとの付き合い方、向き合い方感想としては、もっと上記の内容に沿った話をしてほしかったです。イベントを企画された林香里教授が開会の挨拶で、 「東大にとって、ジェンダーや性暴力の話題に関して外の空気に触れることは大事。どうしてこういうことが起こる
小学生のころ、親の書棚にあった向田邦子さんの本を読むようになった。『父の詫び状』『眠る盃』『霊長類ヒト科動物図鑑』『無名仮名人名簿』『夜中の薔薇』などを気に入って、何度も繰り返して読んでいた。 向田邦子さんの文章は、とても読みやすくて、わかりやすい文章だ。だから、小学生のぼくでも読めた。あっさりした、さわやかな、おもしろい文章を書くひとだなあ、というイメージで読んでいたと思う。 でも、大人になったいま読むと、ぜんぜんちがう。人間の、きれいなところ、かなしいところ、みにくいところを、ぜんぶ見つめて描こうとしているということが伝わってくる。ときどき出てくる小さなユーモアは、落語とちょっと似たところがある。 『夜中の薔薇』に、「手袋をさがす」という収録されている。向田邦子さんは、エッセイではそれほど自分の内面を書かないひとだが、珍しくこの作品は自分のことが書いてある。気に入った手袋が見つからない
作家の村上春樹さんが月刊誌「文芸春秋」(昨年12月号)で発表した短編小説「ドライブ・マイ・カー」をめぐり、北海道中頓別町の町議6人が、町への誤解を招く表現があるとして、出版元の文芸春秋に真意を問う質問状を送った問題で、村上さんは7日、文芸春秋を通じて見解を発表した。村上さんは、北海道への親近感を込めて作品を書いたが、単行本化の際に別の名前に変えることを検討しているという。質問状は7日付けで送付されたが、文芸春秋はまだ受け取っていない。 小説では、中頓別町出身の女性が車窓から火のついたたばこを外に投げ捨て、主人公が「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」と思う場面が描かれていた。 ◇ 村上さんの見解は以下の通り。 僕は北海道という土地が好きで、これまでに何度も訪れています。小説の舞台としても何度か使わせていただきましたし、サロマ湖ウルトラ・マラソンも走りました。で
ブルーのケースに入った「城の崎にて」と「注釈・城の崎にて」新たな「城の崎にて」について発表する関係者ら=東京都渋谷区 兵庫県豊岡市を全国発信しようと東京・渋谷の複合商業施設で市が開いている「豊岡エキシビション」で29日、城崎温泉を代表する小説「城の崎にて」の新バージョン2種類が発表された。城崎を舞台にした新小説を作家の万城目(まきめ)学さんに依頼して来春に出版。志賀直哉(1883〜1971)の原作に注釈付きの分冊を収めた手のひらサイズの本はこの日から発売を始めた。 志賀直哉がけがの療養のため城崎温泉を初めて訪れたのは1913(大正2)年。それから100年にあたるのを機に、同温泉の若手経営者らが5月にNPO法人「本と温泉」をつくり、東京の出版関係者らと本づくりを検討していた。 平成版「城の崎にて」とも言える短編を依頼された万城目さんは、「鴨川ホルモー」や「プリンセス・トヨトミ」など近畿
よくある大企業の子会社「東京建電」で起きた一件の不祥事に揺れる人間たちの姿。好成績を挙げていた営業課の課長が突然パワハラで社内委員会に訴えられた。一体何が起きたのか? 2011年に『下町ロケット』で直木賞を受賞した池井戸さんが『七つの会議』で描いているのは、よくある大企業の子会社「東京建電」で起きた一件の不祥事に揺れる人間たちの姿。好成績を挙げていた営業課の課長が突然パワハラで社内委員会に訴えられた。一体何が起きたのか? 謎が膨らむ前半と、平社員から親会社の社長まで点が線で結ばれていきながら謎が解けていく後半。全8 話から成る本作は、手に汗握る一冊になっています。では、池井戸さんはこの物語にどのような想いを込めているのでしょうか? 物語のきっかけは「そば屋でのサラリーマンの会話」 ――この『七つの会議』ですが、私も会社の中で働いている身として、リアルに感じられる部分が多くて面白かったです。
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