理由の一つは新型コロナが蔓延している国での外食需要の減少。中国や香港をはじめ、例えばウニが少ない時期に「いくらでも出すから売ってくれ」と頼んできたようなすし店など、和食店からの注文がぱったり途絶えた。 そしてデマも影響している。例えば2月27日、在日タイ大使館がSNSで、ウイルス感染を防ぐために「生魚などを食べないように」呼びかけたことがきっかけで、タイ国内では「日本の刺し身を食べると新型コロナに感染する」といったデマにまで発展。バンコク市内などに多数ある和食店にはお客が来なくなってしまった。 今後、卸関係者が気をもむのが米国の行方。米国にも日本の魚介類はたくさん輸出されているのだ。「米国は厳しいから…」、そんな不安の声が聞かれた。 国内のインバウンド需要や、日本人の宴会需要なども激減。都内の訪日外国人客に好まれていた天ぷら店には、外国人客からは「日本人と同じカウンターに座りたくない」、日