アムロに憧れてパイロットを目指した。だけど、ほぼ毎日「あきらめよう」と思っていた…ーーレッドブル・エアレース千葉大会2連覇を達成したパイロット・室屋義秀氏の仕事論(前編) 世界最高の飛行技術を持つレースパイロットたちが、最高時速370km、最大重力加速度10Gの極限の状況下でタイムを競う究極の三次元モータースポーツ。それがレッドブル・エアレースだ。大空を舞台に操縦技術の正確さ、知力、体力、精神力を競う究極の競技は「空のF1」とも呼ばれている。 この世界最高峰のレースに参加できる選ばれしトップパイロットは世界でわずか14人。その中でただ1人のアジア人が室屋義秀氏(44歳)だ。昨年(2016年)は千葉大会で見事初優勝を果たし、大きな注目を集めた。全8戦で争われる今シーズンでも第2戦のアメリカ・サンディエゴ戦で勝利を手にし、続く6月4日に行われた第3戦の千葉大会でも表彰台の真ん中に立った。今季連