必要なシステムを自分たちで作る。マネックス証券は2年前から「インソーシング」の方針を打ち出し、10人前後だったIT(情報技術)の要員を3年間で20倍以上に拡大した。なぜインソーシングなのか。IT部門の責任者、ピーテル・フランケン常務執行役員CTO(最高技術責任者)とITリサーチ最大手、ガートナー ジャパンの日高信彦代表取締役社長が語り合った。フランケン氏は「お客様からフィードバックをいただき、すぐシステムに反映するにはインソーシングの体制が不可欠」と語る。 (構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、 中村建助=ITpro編集長) 日高:ピーテルさんは私が知る限り、日本で最もIT(情報技術)のことを理解している方の一人で、マネックス証券のビジネスでも、SAFECASTというボランティアグループでも、ITを使いこなしています。 世界中のキーパーソンと知り合いで、SNS(ソーシャル