弁護士ドットコム 民事・その他 朝ドラ「虎に翼」制作の舞台裏 「DV夫の裁判」本当にあった? 法律考証で支える明治大・村上一博教授に聞く
さて、前回は中世ヨーロッパの男性の一般服「プールポワン」に帯状の「スタンド・カラー」が付き、次第にその高さが高くなって、内側に襞(ひだ)が付いたりして、装飾性を増していった経緯をお話ししました。 そして宮廷文化が花開いた16世紀後半のヨーロッパ。 ファッションにおける装飾性が王族や貴族たちの間で競われたことは、「ハンカチーフ」や「ボタン」の回でもお話ししましたね。 襟も同じように、スタンド・カラーの内側に付くようになった襞(ひだ)がどんどん幅を広げ、大型化して存在感を増していったのです。 そしてピークに達すると、巨大な“あの襟”が登場しました。 そう、「ruff(ラフ)」、つまり「襞(ひだ)襟」です。 この巨大な襟に、ヨーロッパ中の王族や貴族の男女は夢中になり、ラフはこの時代の貴人の衣服の一大特色となりました。 あるフランス王が、戴冠(たいかん)式の時間を忘れるほどこのラフを付けるのに熱中
YouTube動画『源氏物語Su-分講座 源氏香』この記事は、YouTube動画『源氏物語Su-分講座 雑学編No.1 源氏香』の内容を、文章&画像でまとめたものです。動画でなくテキストで読みたい方は、こちらをどうぞ。模様や表は、動画だと小さくせざるを得なかったので、こちらの方が見やすいと思います。 そもそも「源氏香」とは?Q. 源氏香って何?お香の名前? A. お香、および模様の名称です。「源氏香の図」略して「源氏香」です。 実は「源氏物語」とは、そのルーツにおいては無関係なのです。物語が書かれた時代より、ずっと後代のお香・模様です。 ルーツは香道のゲーム もともとは「組香」という、香道の遊戯でした。5種類5包タイプの組香は、解答が52通りあります。源氏物語がたまたま全54巻と数が近いため、その解答を源氏の巻名で表現するようになりました。そして次第に、この遊戯そのものを「源氏香」と呼ぶよ
SNSなどでは、アイヌ民族のあれやこれやに対し事実誤認や偏見に基づく暴言や誹謗中傷、ヘンテコな誤解が呟かれている。実際にはその先には当事者がいて、それらの暴言や誹謗中傷によって傷つく人がいる。気軽に呟くその言葉はそのままヘイトスピーチにつながっていることも多い。 本noteはそれらの事実誤認に応えるために開設した。心当たりのある方は悪意のある言説に乗せられ、犯罪者にならないためにもお読みください。 ※ここではアイヌに対して日本のマジョリティである日本民族、和人を「和民族」と統一して表記します。 アイヌ文化の成立が年表で13世紀となっていても、「北海道の歴史年表に書いてある。13世紀以前にアイヌは存在しないのだ!」 というヘンテコな誤解と暴論が存在する。誤解はこう続く「アイヌ民族は13世紀になって北海道にやってきた侵入者なのだ!」。 もちろんこれは間違いで、アイヌ文化の成立が北海道の歴史年表
2024年の大河ドラマ「光る君へ」。紫式部が主人公となる本作は、平安貴族の世界を描く初めての大河ドラマとなる。「光る君へ」の時代考証を務めるのは、日本古代史・古記録学を専門とする倉本一宏教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学)だ。大河ドラマの見方や、日本古代史研究の魅力、歴史への向き合い方について話を聞いた。(取材・山口智優) 倉本一宏(くらもと・かずひろ)教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学) 89年東大大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。09年より現職。著書に『紫式部と藤原道長』(講談社)、『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』(NHK出版)など。 【後編はこちら】 研究者を目指したきっかけや、平安時代の「リアルな歴史」を学ぶことの重要性について聞きました。取材こぼれ話も合わせて掲載しています。 史実とドラマは別物 区別して楽しんで ─
巫俊(ふしゅん) @fushunia もうすぐ、紫式部が主人公の平安時代の大河ドラマが始まりますが、この時代の結婚制度に関しては、「一夫多妻制」が正しいとする通説に対して、「一夫一妻」(妾はいる)が正しいとの新説が出てます。ただ、中国史クラスタの私からすると、律令に記述云々との原則論みたいなのに逆に強い違和感が出て、 2024-01-05 19:45:17 巫俊(ふしゅん) @fushunia 正妻は一人だとする、「一夫一妻(多妾)制」にも、構図として違和感があったのですが、そうした工藤重矩氏の新説に対して疑問点を指摘してる論文が、青島麻子「婚姻研究に見る源氏物語論」(博士論文、2012年)です。 l.u-tokyo.ac.jp/postgraduate/d… 2024-01-07 16:43:31
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、1月1日といえば、年の最初の日。その年一年の計画を立てたり、ことしは習い事を始めようとか、家族を大事にしようとか、気持ちを新たにする日でもあります。 この季節特有のヒンヤリした空気や、シンとした夜の静けさが気持ちを引き締めるので、一年のはじめにはふさわしい気候かもしれません。しかし、それは、北半球の一部の地域のこと。南半球は夏の気候ですし、夜の長さも当然違います。 そもそも、1月1日は、他の日に比べて、太陽の高さが特別に高かったり低かったり、昼の長さが特別に長かったり短かったりする日ではありません。月の満ち欠けも毎年異なります。農耕を始める時期でもなければ、狩りを始めるシーズンというわけでもありません。 暦とは本来、緻密な天体観測の結果、太陽の運行の正確な周期を割り出し、それによって季節を確定し、農作業や祭事に役立
関東大震災(1923年9月1日発生)で起きた朝鮮人集団虐殺について、同年11月に当時の陸軍省が行った実態調査の一部資料が、防衛省防衛研究所史料室で新たに見つかった。現在の埼玉県熊谷市内で保護のため警察署へ移送中の朝鮮人四十数人が「殺気立てる群衆の為めに悉(ことごと)く殺さる」などと報告。事件を「鮮人(朝鮮人の蔑称)虐殺」「不祥事」「不法行為」と表現し、「鮮人の襲来は遂(つい)に一名も来なかった。火付けもなかった。毒を(井戸に)投げ込まれた事も聞かない」との記述もある。 【関連記事】 解説:”暴走“の民衆心理、慎重に解明を 朝鮮人虐殺の政府文書発見 識者の見方:国家ぐるみの隠ぺい浮かぶ 朝鮮人虐殺裏付ける政府の新文書 官房長官は政府記録の存在否定 資料の存在は、震災直後に政府が違法な虐殺の事実を認識し、広範な調査を実施していたことを示している。今年8月、当時の松野博一官房長官は記者会見で事件
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou 選挙でどちらかに一票いれるとしたら、どっちにしますか? A-汚職しまくり、私腹こやしまくり、不正疑惑まみれの政治家 B-清廉潔白、醜聞一切なし、でも水着撮影会をつぶそうとする 皆さまの意見を聞かせて下さい 2023-12-11 12:10:14 小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou もし投票先の政治家二択 A──汚職しまくり、私腹こやしまくり、不正疑惑まみれの政治家 B──清廉潔白、醜聞一切なし、でも水着撮影会をつぶそうとする この二人の政治家が候補者にいて、自分が投票する側にまわったら、Aの政治家に投票します。水着撮影会をつぶそうとする方をより深刻に避けたい。 2023-12-10 20:47:09
「ソース」が一体なんなのかがよく分かりません。中濃ソース、とんかつソース、ウスターソースなどありますが、ただ揚げ物やとんかつにかけてればいいのでしょうか。成分をみると想像以上にフルーツや野菜がたくさん入っていて、不健康なイメージを持っていたので少し驚きました。オタフクソースはまた全然別ジャンルのような気もしますし、案外似たものなのでしょうか。日本のソースはイギリスのウスターソース由来と聞いたこともありますが、どのように使うのが正解でしょうか。イナダさんのお考えをお教えください。 イナダシュンスケ:これはまた哲学的な質問ですね。 ウスターソース、中濃ソース、とんかつソース、お好みソースなどなどは、総称して「ウスターソース類」と呼びます。長いし一般的な呼称ではないので、ここでは単にソースと書きますね。トマトソースやソース・ヴァン・ブランなどそれ以外の一般名詞としてのソースはいったん省きます。
税の歴史クイズとは 「税の歴史クイズ」は、歴史に見る社会と税の関わりをクイズ形式で紹介するコーナーです。 このほかにも「租税史料ライブラリー」では、江戸時代から現代までの租税史の流れに沿った史料150点の画像に簡単な説明を加えて解説しています。それぞれの史料の背景にある歴史に注目してご覧いただけます。 2024年4月 申告水準向上のための奇策は 2024年2月 地租改正における畑の地価算定基準 2023年12月 江戸の災害と冥加 2023年10月 君の名は主税 2023年8月 国鉄の借金と税 2023年6月 明治時代の洋酒 2023年4月 吉宗時代の財政と年貢 2023年2月 明治時代の車税 2022年12月 江戸幕府の年貢と米蔵 2022年10月 一杯一杯の財政とこっぱい税 2022年8月 年貢の米俵をめぐる雑税 2022年6月 俳優税 2022年4月 織物消費税で非課税とされた織物 2
神職の装束のひとつに「狩衣(かりぎぬ)」というものがある。 上の画像にも載せてあるが、いかにも高貴なあの衣装のことである。神社にあまり縁のない方でもテレビなどで一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 実はこの狩衣、着るのがすごく簡単なのだ。慣れると1分もかからずに着られるほどに。 今日はそんな狩衣の着用法の話をしたい。典雅な記事になりそうだぜ。
イスラエル 人類史上最もやっかいな問題 作者:ダニエル ソカッチNHK出版Amazon2023年の10月7日に勃発した、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃。本件については今なお目まぐるしく状況が動いていて日々ニュースが絶えないが、その背景には複雑な歴史や思想があって素人が理解するのは容易ではない。Web記事なども多数読んだが、まとまった情報がほしい時はやはり書籍に限る。 いくつか読んだが、中でもイスラエルの民主主義を達成させるためのNGO、「新イスラエル基金」のCEOの著者ダニエル・ソカッチによる『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』は今年(2023年)の2月に刊行されたばかりのノンフィクションで、現在の事態をフラットに、かといって事実を列挙するだけではない形でイスラエルーパレスチナ間の問題を説明していて、特におすすめの一冊だったので紹介したい。 著者は本書を、ある特定の
琴とは 「琴」という文字は「こと」とも「きん」とも読めますが、ここではまず「琴」(きん)について説明します。 「琴きん」は中国の伝統的な楽器で、「箏そう」と区別するために「古琴こきん」とも呼ばれ、2006年に「世界無形遺産」に認定されています。 「琴」の長さは平均約1メートル30センチ、幅は約20センチ、厚さは約5センチです。琴の表側は桐の木、裏側は梓の木を使って中が空洞の桶状のものをつくり、それを張り合わせて作ります。琴の表に7本の弦を張り、音位の目印となる徽(き)を嵌め込みます。弾き方としては、左手で弦を押さえて弾くなど3種類あり、音域は4オクターブ以上あります。 琴の歴史 琴の歴史は古く、創始者としては伏犠ふっき・神農・舜など神話の神々や伝説の王の名が挙げられています。 『書経しょきょう』(中国最古の歴史書。孔子の編とされる)や『詩経しきょう』(中国最古の詩編。孔子の編とされる)にも
**ザックリ千年くらい前の事、平安時代の中期、関東武士の平将門は、京都の朝廷(天皇)の圧政に反旗を翻し、関東に独立国家を築こうと戦を仕掛け、京都まで攻め入った。世に言う「平将門の乱」である。** **将門は戦術に長けていたが、戦場でも武士としての礼節を重んずる武将であったが、朝廷側にその隙を突かれ、志半ばで弓矢に倒れてしまう。反逆者として首を切られ、京都でさらし首にされた将門の首は、腐る事もなく、胴と離されているのに三ヶ月も呻き続け、その首は自らの意思で江戸に飛んで行き、今の東京の大手町一丁目に落ちたという。そこに誰かが、首だけになって江戸に帰ってきた将門を弔って、小さな首塚を作った。首塚の隣にあった神田明神に祀り、将門信仰が始まった。 その後、将門の兜が戻り、江戸の地に兜神社が建ち、次は鎧神社だなんだと、半ば史実があやふやになるが、築土神社、水稲荷神社、鳥越神社などが建ち、神田明神と首塚
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