特筆すべきは、バージョンによって出現するポケモンが異なる点。図鑑の完成は別バージョンとの交換が前提になっているという、いままで見たことも聞いたこともない斬新な仕組みにゲームファンの誰もが驚かされたものだった。当時すでに大人だった筆者のようなユーザーほど、なかなか理解が追いつかなかったと思うが、いち早く仕組みを理解した子どもたちを中心に徐々に流行が始まり、その規模は口コミでどんどん拡大していった。 当時すでに発売から約7年が経過してブームが落ち着いていたゲームボーイが、『ポケモン』人気に牽引されて再ブームを引き起こしたと言えば、その凄まじさの一端は感じられるだろうか。アニメの放送開始で勢いはさらに加速し、26年経ったいまもなお、さまざまな媒体で『ポケモン』ブームが続いているのは改めて語るまでもないだろう。 『ポケモン 赤・緑』の世代と言えば、幻のポケモン“ミュウ”にまつわるエピソードもいい思