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「新刊本はメルカリで意外と高く売れる!」――TSUTAYA店舗の一部にこのようなPOPが掲出されていることがネットで批判を呼んでいます。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、配慮が欠けた表現があったとして、このキャンペーンをいったん中止すると明らかにしました。 問題の店頭POPは、TSUTAYA店頭で販売されている新刊本がメルカリでいくらで売れるかチェックできるとして特設サイトに案内するもの。特設サイトでチェックすると、クーポンをゲットできるとうたっています。 店頭を訪れた人がポップの写真をTwitterに投稿すると、「書店が本の転売を推奨するなんて」「作家への敬意を欠いている」「万引きを助長するのでは」と批判の声が多く寄せられました。 特設サイト 編集部ではCCCにこのキャンペーンを実施するに至った経緯を聞きました。この取り組みは、「書店での紙の新刊本の
「最終講義 韓国語版 あとがき」としてこんな話を書いた。 みなさん、こんにちは。内田樹です。 『最終講義』韓国語版お読み頂きまして、ありがとうございます。 これは講演録です。講演録といっても、録音を文字起こししただけだと、話がくどすぎたり、逆に説明が足りなかったり、言いかけた固有名詞や年号や数値が思い出せなかったり、間違えたりというころがあるので、読みやすくするために少しは加筆しています。でも、だいたい話すときは「こんな感じ」です。 「あとがき」に書いてある通り、講演のときに僕はあまり準備をしません。その場に行って、看板を見上げて「あ、今日はこんな演題なんですか」と驚くことさえあります。それでも、「どういう演題でお話頂けますか?」という問い合わせに対して自分で選んだ演題ですから、その時点では「こういう話をしよう」という腹案があったはずです。自分の腹の中のどこかにあるものなら、探せば出て来ま
本が売れない時代になぜ本なのか? アパレルのセレクトショップ、住関連の家具や雑貨の店、子ども服の店、カフェ、バー、飲食店にいたるまで、最近の繁盛店に行くと必ずと言っていいほどそこには本があります。 本を店に置くこと自体は珍しいことではありません。昔から店内に本をディスプレイしたり、インテリアとして置いたりすることはよくありました。本を置いておくとイメージがいいからという理由で、高級感を演出したいブランドショップなどで洋書や辞書、海外の写真集などをディスプレイしているのを目にしたことがある人も多いでしょう。 しかし最近見掛ける店は明らかに「本を売るため」に置いています。棚を置き、在庫を持ち、1つの商品カテゴリーと位置付けて売場の中に陳列しています。本はそれほど売り上げにつながる魅力的なアイテムなのでしょうか。 本そのものはいまや成熟した商品であり、出版不況で販売数も減少の一途をたどっているの
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