サッポロホールディングス(HD)は12日、クラフトビールを手掛ける子会社の米アンカー・ブリューイング・カンパニー(カリフォルニア州)を解散すると発表した。北米でのビール事業の拡大を狙って2017年に買収したが、新型コロナウイルス禍も重荷となり赤字が続いていた。23年12月期に約60億円の減損損失を計上する。同日、サッポロHDの取締役会で決議した。アンカーがあるカリフォルニア州の法律に従い、約1
私たち京都醸造がビール造りを始めた2015年頃、世界中のクラフトビール業界はこぞって右肩上がりで、この先も明るい展望しか待っていないような雰囲気に包まれていました。アメリカ国内で生産されるビールの総量の20%がクラフトビールが占めるようになり、欧州やアジア諸国でも同様にその認知度と支持層を広めていきました。 日本国内に焦点を当てると、まだ玉石混交だった90年代初頭の「地ビール」ブームが過ぎ去って以降しばらく低調になっていた業界でしたが、彗星のごとく登場したいくつかの新しい醸造所がこれまでのイメージを一掃しました。それは、ちょうどその時代にあったビール製造免許の条件緩和が大きく影響し、1999年を迎えるまでにしっかりとした品質をもったビールを造る300を超える醸造所が国内にひしめき合う結果を呼びました。それは、当時遠く離れたアメリカで起こっていた大量生産によって造られた退屈で味気ないビールで
HOMEコラム【東京・八重洲】アンテナアメリカの新店に行ってみた!超定番~限定ビール、グッズまでアメリカのクラフトビールを満喫 アメリカンクラフトビールのショップ「アンテナアメリカ」の新店「アンテナアメリカ 東京店」が、東京駅・八重洲地下街にオープン! 超定番銘柄から最先端・限定モノまで300種類近くのクラフトビールが楽しめるお店に足を運んで、ビールを飲んできました。 インポーターのこだわりが詰まったショップの様子をレポートします。 「アンテナアメリカ 東京店」、駅から直結の八重洲地下街にオープン! 「アンテナアメリカ 東京店」は、クラフトビールインポーター・株式会社ナガノトレーディングが運営するクラフトビールショップ「アンテナアメリカ」の新たな旗艦店。東京駅直結の地下商店街「八重洲地下街」にオープンしました。 「アンテナアメリカ 東京店」。八重洲地下街の「外堀地下1番通り」沿いにある 早
米国内に2工場を取得し、サプライチェーンの最適化と物流コスト削減を実現 「サッポロブランド」の北米市場売上成長を強力に推進 サッポロビール(株)の子会社であるSapporo U.S.A.,Inc.(以下、Sapporo USA社)は、Stone Brewing Co.,LLC(以下、Stone社)の持分売買契約を締結し、同社を子会社化することを決定いたしました。 米国市場における「サッポロブランド」の売上拡大を支えるサプライチェーン戦略と有力ブランドの獲得による商品戦略で、北米事業のさらなる成長ひいてはグローバル展開の推進を目指します。 1.本契約の内容 Sapporo USA社は、サッポログループの中期経営計画に掲げる「グローバル成長の推進」の一環として、Stone Brewing Holdings, LLCの保有するStone社の持分売買契約を締結し、同社のもつビール類製造販売事業・飲
「カルピス、プリーズ」でなぜ、アメリカ人は大爆笑したのか 『風と共に去りぬ』で有名なアトランタへの直行便で着陸後、我々乗務員は新築の日航ホテルに到着した。 ロビーのレストランで、一緒だった搭乗客の団体さんが休憩している。 「コーヒーは機内でずっと飲んだから、カルピスをもらおうかな……。カルピス、プリーズ!」 それを聞いたウェイトレスは、「What⁉」と驚き、周りのアメリカ人たちが大爆笑している。アメリカに日本の「カルピス」があるはずもないが、その発音が、「Cow-Piss(牛の小便)」にしか聞こえなかったからだ。 機内で、その面白話の出来事をアサヒビール社長(当時)の泉谷直木さん(現アサヒグループホールディングス特別顧問)と談笑していたら、カルピスはニッカウヰスキーと同様にアサヒビールの傘下企業ですよ、と聞いたので驚いた。 後日、パーティー会場で泉谷さんと再会した。紹介したい人がいるからと
インタビュー・テキスト by 宇治田エリ 撮影:寺内暁 編集:柏木良介(CINRA, Inc.)、後藤美波(CINRA.NET編集部) 自由度が高く、独創的な味わいが魅力的なクラフトビール。新しい味に出会うきっかけとして、ラベルやパッケージのデザインも重要な要素だ。特に2010年代からはユニークなラベルデザインを打ち出すブルワリーも増え、クラフトビールの楽しみのひとつとなっている。 数多あるブルワリーのなかでも、デンマーク・コペンハーゲン発のMikkeller(ミッケラー)は、アートディレクターであるアメリカのアーティスト、キース・ショア氏によるイラストが印象的だ。ラベルやパッケージだけでなく、店のネオンやグラス、店内のアートにも使用され、ミッケラーらしい世界観を構築している。 特定の醸造所を持たない「ファントムブルワリー」としてグローバルに展開し、「クラフトビール界のパイオニア」と称され
「日本のビール文化を、もっとおもしろくしたい」という信念のもと、個性豊かなビールを造ってきたキリンのクラフトビール事業『SPRING VALLEY BREWERY(以下SVB)』。 前回の記事では、SVBの新たな挑戦として、全国展開されているクラフトビール『SPRING VALLEY 豊潤<496>』の発売に至るまでの想いを開発担当の吉野が語りました。 これに続く企画として、『SPRING VALLEY 豊潤<496>』発売の背景にある、「もっとたくさんの方にクラフトビールを楽しんでもらいたい」という想いをより多くの人に届けるべく、クラフトビール文化の今とこれからを考える対談を実施することにしました。クラフトビール文化を盛り上げる全国各地のブルワリーにお話を伺っていきます。 今回は、地ビールブームの盛り上がりと衰退、そしてクラフトビール文化の発展を間近で見てきた「伊勢角屋麦酒」の社長・鈴木
記事の内容: ● 米国の醸造所の約60%が3ヶ月持たない ● 日本の醸造所の将来も不明 ● 醸造所のコロナ対策と戦略について ● クラフトビールファンとしてできること 「売り上げが以前の10%になってしまいました。」——そう語るのは、栃木・下野市で醸造所「うしとらブルワリー」を運営する株式会社うしとらの代表 寺崎晶王氏だ。寺崎氏と話すウェブ会議の後ろで、うしとらの従業員が必死にビールの瓶詰め準備をしているのが見える。 クラフトビール業界では、コロナ以前は利益率の高い樽の出荷が売上の大半を占めていた。しかし毎年大量の樽を出荷し大きな利益が期待できていたビールイベントが次々中止になり、樽の卸先であるビアバーも大半が休業中である。 瓶の販売は樽に比べコストが掛かり時間も取られ、クラフトビールの価格がさらに高くなってしまう。それでも樽での販売ができない現在は瓶でビールを売るしか選択肢がなくなった。
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