振り返ってみれば、今年の携帯電話を取り巻く環境は大きな変革期にあった。その要因は新販売方式である。ソフトバンクモバイルの「新・スーパーボーナス」から始まった販売方式の変更は、モバイルビジネス研究会の影響もありNTTドコモとauも追随。割賦払いや利用期間が設定された購入補助金の導入により、新販売方式は“端末利用期間が伸びる”傾向に舵が切られた。 この環境変化を踏まえて今年のトレンドを総括すると、“スリム”“高性能 (高速通信&フルワイド液晶)”“上質感”の3つになる。その上に、テレビやカメラのブランドを冠した機能特化やデザイン面での様々な試みがあったというのが今年の印象だ。 「ベストバランス」の一言に尽きる――SH905i 2007年の携帯電話市場で、ターニングポイントになったのがドコモの「905iシリーズ」だ。全機種がHSDPAとフルワイドVGA、国際ローミング(3G+GSM)に対応し、G