PC用のディスプレイのファームウェアを外部から書き換えることで、表示する内容を遠隔監視したり、表示内容を操作するという攻撃手法がセキュリティ研究者らによって開発された(MOTHERBOARD)。 これは8月4日から7日にかけて開催されたDEF CON 24で発表されたもの。最近のPC用ディスプレイでは、表示設定を行うためのOSD(オンスクリーンディスプレイ)の実装のためにプロセッサを内蔵しているものが多い。このプロセッサにはディスプレイのパラメータ変更やディスプレイの表示内容の操作といった機能に加えて、任意のコードを実行することもできるという。 発表ではDellの一般的なディスプレイを使い、特別に細工された画像や文書内にエンコードしたコードおよびデータをディスプレイ内にロードさせ、表示内容を遠隔から取得したり操作するデモも行われたようだ。
Ubuntuで32ビットプロセッサのサポートが廃止されるという話が出ている。ニュースの発端は、ubuntu-develメーリングリストへの「Installation Media and supportability of i386 in 18.04 LTS Re: Ubuntu Desktop on i386」という投稿だ。 ここでは、Google ChromeやZFS、Dockerといった主要なサードパーティソフトウェアデベロッパが今後2年間で32ビット版ソフトウェアのサポートを取りやめるかもしれないことと、Ubuntuでは今後デスクトップ/サーバーソフトウェアのテストやデプロイを64ビット版のみを対象にする、ということが記されている。 理由として、32ビット(i386)向けビルドにコストがかかること、32ビット版の廃止に向けて2年間というのは十分な期限であることなどを挙げている。これを
米Intelは4月29日(現地時間)、PC市場での厳しい情勢を受け、大幅な構造改革を含む新戦略を発表した。中でも、スマートフォンやタブレット向けSoC(System on Chip)の製品投入予定をキャンセルしたことは話題になっている。同社のこの戦略変更はWindowsの世界にどのような影響を与えるのだろうか。 Microsoftの10.8型Windowsタブレット「Surface 3」。プロセッサはAtom x7(Cherry Trail)を採用するが、その後継モデル(Broxton)は投入予定がキャンセルされた。Intelの戦略変更は、Windowsデバイス市場にどのような影響を与えるのか 終了へ向かうAtomプロセッサ Intelによるプロセッサ戦略の変更は、Moor Insights & Strategyのパトリック・ムーアヘッド氏がForbesに寄稿した4月28日の記事で判明した
スー氏は生粋のエンジニアだ。MIT(マサチューセッツ工科大)の電気工学部で博士号を取得した同氏は、IBMで半導体研究・開発担当の副社長などを担当している。当時、ソニーと東芝、IBMが共同で行った「プレイステーション 3」にも採用したプロセッサ「Cell Broadband Engine」(Cell B.E.)の開発にも携わった。その後、当時のFreescale Samiconductor(2015年3月、NXP Semiconductorに買収)において、CTO(Chief Technology Officer)として技術開発を統括するとともに、グローバルストラテジ担当の副社長などを歴任する。 このように、スー氏は、半導体、および、組み込み市場において、幅広い経験と人脈を築いてきた。このことが、ここ数年にわたるAMDの経営体質改善の原動力となったことは疑いようがない。 そのスー氏は、201
AMDはCPUロードマップを大幅に変更。開発の主軸をハイパフォーマンスモデルへとシフトする。GPUとARMベースプロセッサも開発計画を大きく変えた。 FXシリーズに集約するデスクトップPC向けCPUとAPU AMDは、現地時間の5月6日、米ニューヨークの証券取引所NASDAQにおいて、投資家向け会議「2015 AMD Finacial Analyst Day」を開催し、今後の事業戦略を明らかにするとともに、CPUロードマップの大幅な変更も公開した。 AMDは、今後、成長が見込める市場に最適な製品を開発すべく、投資やリソースの分配を行なうことで、収益性を改善する。そこで白羽の矢が立ったのが、100億ドル市場ともいわれる高性能サーバ・データセンター市場だ。2014年、同社の新CEO(Chief Executive Officer)に就任したリサ・スー氏は、2012年に同社に参画して以来、非PC
年始から目が離せないMicrosoftの動向 2015年も年始からMicrosoftの動きが慌ただしい。米本社キャンパスで1月21日(現地時間)に開催した発表会以降、日本語対応となった「Windows 10 Technical Preview(TP)」の予定を繰り上げてのリリースに始まり、「Outlook for iOS/Android」「Universal Office apps for Windows 10」「Office 2016」のβ版と、どとうの勢いで製品やテスト版のリリースが続いている。 これに加え、2月上旬には「Windows 10 for Raspberry Pi 2」無償提供の話があったり、1月の発表会でお披露目された「Windows 10 Technical Preview for Phones」の提供が始まったりと、この2カ月に生じたWindowsとOfficeのトピ
日本AMDは、5月19日に組み込み製品における事業展開に関する説明会を行った。米AMD本社 組み込み製品ディレクターのカマル・クーリ氏は、同社が組み込み市場で注力する領域とその理由について説明している。 クーリ氏は、説明会冒頭で「AMDは変革しつつある」と述べ、AMDが新しく注力する“アタックマーケット”と呼ぶ重要分野を紹介し、将来はAMDの売り上げ構成のうち約半分をこの新しい市場で創出するという目標を掲げた。 クーリ氏は、このアタックマーケットが生みだす規模が91億ドルに達するとし、また、このマーケットで対象となる機器は2憶3200万台に上るという。その中で、AMDが製品を投入するのはローエンドのコントローラではなく、高性能高機能なハイエンドラインアップになる。AMDの予想では、2017年までに、組み込み市場におけるプロセッサは、その83%がARMとx86系モデルで占めるようになるとクー
AMDが、ARMコアを採用したサーバープロセッサー「Opteron A1100」を発表。x86ではなく、ARMコアを採用した理由は? AMDは、ARMコアによるサーバープロセッサー市場を創造できるのか。 連載目次 一昔前、ARMとAMDとは「すみ分けている」ような関係であった。片や携帯電話向けからブレークした軽量低消費電力のCPUを中心とするIPベンダー、片やメインストリーム(端的にいったらゲーマー向け)PC用のCPUメーカー、同じCPUを扱っていても住んでいる世界が違い、直接ぶつかることもなければ、協力関係を取り結ぶモチベーションにも欠けていた。ところが、数年前からそんな関係に変化が見られ、このほどAMDがARMコアを採用したプロセッサー「Opteron A1100」を発表するに至った(AMDのニュースリリース「AMD to Accelerate the ARM Server Ecosy
IBMがx86サーバ事業を手放し、レノボに売却するという大きなニュースが流れたのは1月下旬。その後、IBMと長年付き合いのある企業の情報部門責任者のお話しを聞く機会がありました。その方曰く、「x86サーバはコモディティ化しつつあるとはいえ、先端技術を持ち信頼できるベンダだからIBMから調達してきたのに。大変残念だ」とのこと。 しかしこの方は一方で、次のようにも話します。「5年後を考えれば、いまと同じように物理サーバを調達しているかと言えば疑問だ。効率性や迅速性を考えると、パブリッククラウドの利用は間違いなく広がるだろう」。 この発言に表れているように数年後の動向を考えれば、IBMのx86サーバ事業と競合しているのはヒューレット・パッカードやデル、シスコなどのシステムベンダーではなく、Amazonクラウドのようなクラウドベンダなのです。 IBMはx86サーバ事業を手放す一方、同社はSoftL
2014年のPC業界はどこへどのように進むのか:鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1」 2014年のPC業界はどこへどのように進むのか。International CESで示された発表内容や展示をもとに、そのトレンドを俯瞰(ふかん)してみよう。 x86の興隆と、こなれてきたWindowsタブレット 2014年1月上旬にアメリカ・ラスベガスで開催された2014 International CESでは、今後数年先のPC業界を占ういくつかのトレンドを見て取ることができた。昨今スマートフォンやタブレット、そしてWindows以外のモバイルOSの興隆で斜陽ともいわれるPC業界だが、姿形を変えて今後もなお生き続けようとしている。今回は少しだけ視野を広げて2014年のPC展望について触れてみたい。 2011年に「Ultrabook」のコンセプトで発表された薄型ノートPCは、2012年には
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