早稲田大の投資サークルOBらがインターネットの株取引で見せかけの買い注文を大量に発注し、上場企業の株価を不正につり上げるなどした疑いが強まったとして、東京地検特捜部は29日、リーダーの男(27)ら3人を旧証券取引法違反(相場操縦)の疑いで逮捕した。証券取引等監視委員会から同日、告発を受けた。 株売買を1日に何度も繰り返す「デイトレーダー」と呼ばれる個人投資家らの組織的な相場操縦事件が摘発されるのは初めて。監視委は、グループが数年間にわたり多数の銘柄で株価操作を繰り返し、延べ十数億円の利益を不正に得ていたとみている。