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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (5)

  • 孫を育てるおばあさんの進化 | 5号館を出て

    もはや今は有名になった「おばあさん仮説」ですが、生殖能力を失った個体の大多数がが例外としてではなく、長く生きるという例はあまりありません。「おばあさん仮説」では、ヒトのおばあさんが娘または息子のお嫁さんが子どもを生み育てるのを助けるという重要な働きを持っていて、息子または娘を通じておばあさんの遺伝子を4分の1受け継いでいる孫の生存を助けることで、自分の遺伝子が存続していくことに貢献することで、十分生物学的(進化学的)に説明可能な現象とされています。 ところがここにちょっとした謎がかくされています。自分の遺伝子を残すためなら、孫を育てるより自分で子どもを生んだほうが一人につき自分の半分の遺伝子を残すことができますので、孫を育てるのを助けるか、もちろん孫育てを助けるよりは大変なのですが自分で子どもを生んで育てるかの間に葛藤が予想されます。 そのあたりがどうなっているのかを実際のフィールドで調査

    孫を育てるおばあさんの進化 | 5号館を出て
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2012/03/12
    たしかにムダに張り合うと家族間に緊張をもたらす。/「娘に嫉妬するわけないって?そんなバカな?!」
  • うつ病は免疫システムの副産物か? | 5号館を出て

    というタイトルのサイエンスニュースが出ていました。ひさびさのダーウィン医学です。 Science Daily: Science News Depression: An Evolutionary Byproduct of Immune System? (C) photoXpress うつ病はアメリカ成人の10%に出るという統計もありますし、遺伝的素因も言われていますので、ダーウィン医学的に考えると、進化的な有利性があるはずだということになります。ただし、うつ病は明らかに人間関係を悪くするので社会的有利性ではなく、動物学的な生存や繁殖の有利性を考える必要がありそうです。 というわけで、分子医学的検証をしてダーウィン医学的仮説を提唱した論文が出ました。 Hypothesis Molecular Psychiatry advance online publication 31 January 20

    うつ病は免疫システムの副産物か? | 5号館を出て
  • ついに発見された光合成植物の脊椎動物細胞内での共生 | 5号館を出て

    私が良く学生に出す質問のひとつに、無脊椎動物ではたくさん光合成植物を細胞内共生させて光合成の恩恵にあずかっているものがいるのに、なぜ脊椎動物ではそれが発見されていないのか、というものがあります。今まで発見されていないのだから、非常に稀なことは間違いないとしても、実は脊椎動物ではなんらかの共生できない理由があるのかもしれないということを考えてもらいたいという問題です。 ところがなんと日発表になったPNASのオンライン早版には、その「常識」が打ち破られる論文が出ていました。サンショウウオ(spotted salamander (Ambystoma maculatum))の細胞の中で光合成する緑藻(green algae (“Oophila amblystomatis”)です。 Published online before print April 4, 2011, doi: 10.1073/

    ついに発見された光合成植物の脊椎動物細胞内での共生 | 5号館を出て
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2011/04/08
    役にたたないけど、いっしょに棲んでる、みたいな。それは愛。(をい)
  • 大卒が就職できないのもポスドクが就職できないのも理由はひとつ | 5号館を出て

    世の中の経済活動は、基的にはすべて需給バランスで動いていると考えても良いのではないでしょうか。 大学卒業生がどんどん多くなっているのに、経済状態はとてもどんどん発展しているという状況ではなく、多くの大学卒業生が望むホワイトカラーの就職先はそれほど増えていません。ポスドクのケースも好意的に考えると、文科省はこれからは学卒ではなく修士卒、博士卒、さらにはポスドクを必要とする企業がどんどん増えてくるだろうから、大学院を充実させ、博士ならびにポスドク経験者を大量に生産しておこうと思ったのかもしれません。しかし、増加する学卒を吸収できない程度の経済発展しかしていない状況のもとでは、さらに高学歴を求める企業はやはり増えなかったのです。 それにしても、新聞・テレビがこぞって同じような報道をするのにはやはりうんざりしますね。こちらが朝日新聞に掲載された、いかに今年の大卒予定者の就職内定率が悪いかというグ

    大卒が就職できないのもポスドクが就職できないのも理由はひとつ | 5号館を出て
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2011/01/20
    パイ全体の大きさが大きくできないとしたら、ひとりひとりの取り分を減らして職のほうを増やすことになるよね。で、ワークシェアリング。
  • 飢えた子の前で科学研究は有効か | 5号館を出て

    「飢えた子の前で文学は有効か」 この言葉に初めて接した時に、人が単なる動物としてのヒトではなく、知性を持った人間であることの意味を考えてみろと言われた気がして、「大学生」になったことを実感した記憶があります。 最近ずっと考えているのが、「飢えた子の前で科学研究は有効か」ということです。 事業仕分け人たちがやろうとしていること、あるいは少なくとも建前として言っていることは、貧困国家である日でその貧困を解決するために、とりあえず税金を使って行う事業のうち、優先順位の低いものを仕分けていくということだと思います。 仕分けられる側が予算を主張するためには、その「論理」に対抗できるだけの「説得力のある理由」が述べられなければなりません。しかも、それがあらかじめ作文されたものではない証拠として、仕分け人と行う真剣勝負のディベートに勝たなければなりません。 全国あるいは全世界にリアルタイムで流されてい

    飢えた子の前で科学研究は有効か | 5号館を出て
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/12/03
    年金問題なんかも、「じゃぁ、うちの婆ちゃん(年金受給者)が飢えて死んでもいいんか?」と思うしねぇ。
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