関東大震災機に変容 100年前の1923年9月1日に発生した関東大震災を巡って毎日が「朝鮮人虐殺」を執拗(しつよう)に取り上げている。すでに本欄で「新聞が行った流言蜚語を棚上げにして虐殺事件を論じる毎日は、それこそ『史実の黙殺』を地で行っている」と論じたが(9月5日付)、この態度は一向に改められていないようだ。 関東大震災を機に日本のメディアは変容し、戦前のみならず今日に至るセンセーショナリズム(煽情(せんじょう)主義)が常態化し、国民を誤誘導するようになった。その意味で同震災を巡る虚偽報道は、「メディア栄えて国滅ぶ」の原点となったと言ってよい。それだけに「史実の黙殺」は放置できないと筆者は考えている。 さて、その毎日について参院議員の浜田聡氏(NHKから国民を守る党)が今年6月、「東京日日新聞(現毎日新聞)大正十二年九月三日の報道内容と関東大震災時に発生した殺傷事件との関連に関する質問主