兵庫県が設置する県立大(本部・神戸市西区)の授業料などの完全無償化について、斎藤元彦知事は21日、県立大の高坂誠学長と共同記者会見を開いた。斎藤知事は「さまざまな分野において、博士まで取得しているということがグローバル人材のベースとなっている」として、県立大の博士課程も完全無償化の対象とする方針を表明した。 大学の完全無償化をめぐっては、大阪府も大阪公立大の授業料などを府民対象に無償化する方針を示しているが修士課程までを対象としており、博士課程の完全無償化は全国初の試みとなる。また、県は無償化へのスケジュール案も公表。来年度から高学年の在学生を対象に段階的に無償化し、令和8年度の全面実施を目指すとしている。 斎藤知事は今月4日、若者支援策の一環として、県が設置する県立大と芸術文化観光専門職大(豊岡市)の授業料や入学金について、県民を対象に所得制限なしで無償化する方針を表明していた。 県は、