初めに Go 1.7がリリースされる。目玉の一つは、SSA-IRが導入されたことだろう。Go1.7でSSAが入るんだけど、SSAって何?と居酒屋で聞かれたことが本稿の発端だった。私の知識だけでは包括的な説明にならなかったので、いろいろ調べつつそれをまとめた。 以下、一般的な話ではなく、なるべくGoに絞って話を進めている(コンパイラのコードははcmd/compile/internal/gcあたりにある)。より一般的な話は、参考文献等を示したのでそちらを参考にしてほしい。いろいろ調べて、Goに追加されたSSAについて知るべきことは、SSAが何か?よりも、SSA導入したGoがどうなったか、であると思った。 SSAとは何か SSA とは Static Single Assignmentの略だ。一つの変数への代入は一度しか行われてない事が確約できる形式のコードだ。この形式のコードは、最適化が行いやす
In this final issue of the year, we look back at the most popular Go news and links of 2016. We hope you have a happy holiday season and we'll see you in 2017 :-)
Go でツール書くときはタスクランナーとして make を使っています。ビルドだけじゃなくて、テストや配布用パッケージ作成も一括して make でやっています。 今回は整理も兼ねて、自分が普段どういう Makefile を使っているのか解剖していきます。 なぜ make を使うのか ビルドフラグ覚えるのが面倒だから、make は (Windows を除く) 大半のプラットフォームに入っていて使いやすいからというのが理由です。script/build みたいにシェルスクリプトを複数用意するのでもまあ良いと思いますが…。大半の Go プロジェクトは Makefile 置いてありますね。 make を使った開発フロー 基本的には、リポジトリを git clone / go get -d した後に以下のコマンドを打てばアプリケーションをインストールできるようにしています。 $ cd $GOPATH
Back when crypto/tls was slow and net/http young, the general wisdom was to always put Go servers behind a reverse proxy like NGINX. That’s not necessary anymore! At Cloudflare we recently experimented with exposing pure Go services to the hostile wide area network. With the Go 1.8 release, net/http and crypto/tls proved to be stable, performant and flexible. However, the defaults are tuned for lo
yoya-thumberとは SmartNewsは本日、yoya-thumberをOSSとして公開しました。yoya-thumberはSmartNews社内で利用されているサムネイル画像生成プロキシです。HTTPサーバーとして動作し、画像URLをリクエストとして受け取って縮小した画像を返します。 yoya-thumberが解決する課題 スマートニュースに対して頂くご意見の1つに、通信量が多すぎる、というものがあります。実際、私も1ユーザとして、通信量多すぎだろ、常識的に考えて……という感想を持っていました。 これにはいくつかの原因が挙げられますが、記事中の画像がスマホ向けに最適化されていない(場合がある)、というのも大きな問題の1つでした。例えば、見かけ上は小さな1枚の画像を表示するために、実は2MBの転送量を使ってしまっている、といったケースが存在していました。yoya-thumberを
サーバサイドエンジニアの @b4b4r07 です。この記事は Go Advent Calendar 2016 の 19 日目です。今回は Go (Revel フレームワーク) で書かれていた API サーバをフルスクラッチで書き直したお話をします。 Revel とは A high productivity, full-stack web framework for the Go language 公式の説明にあるように、Revel は高機能でフルスタックな Web フレームワークです。 複雑なルーティングや、パラメータのパーシング、テンプレート機能など、Web アプリケーションを作ろうとなったときに必要な手段はたいてい兼ね揃えているようです。公式ドキュメントに詳しく書かれています。 Revel 以外にも Go 製の Web フレームワークは多数あり、有名どころだと以下のようなものが挙げられ
How Google tackled the problem of processing enormous amounts of data, and how you can do the same with Go. It’s been a while since the last post, and I have to apologize for the long wait. The last weeks have been quite busy, but I finally managed to complete another article. I hope you’ll enjoy it. Map and Reduce This is going to be a boring article about two boring functions, map() and reduce()
追記 この記事は元々 Go のイディオムとして、いわゆるジェネレータの実装がどうできるのかを軽い気持ちで書いただけで、速いから「Closure を使いましょう」などと一言も言ってなかったのですが、一方が channel であったため原子性についての言及がいくつかありました。 自分としては、ローカルのちょっとしたツール(shell の代わりくらい) の中で使ってただけなので、並行性には言及するつもりがそもそも無かったのですが、自分もそうした前提を書いていなかったのにも原因があります。 例えばこの記事が「グローバルシーケンス」の実装例として参考にされ Web アプリにでもコピペされて、バグの原因になったりでもしたらマズイので大幅に追記します。 (正直ロックを使った排他制御はあまり得意では無いですが。。) Intro 無限に連番を生成するロジックをジェネレータとして組むときに、 Go の場合は二
結構前に作っていたんですが、いろいろと忙しくてブログに書くタイミングを失していたので年末のタイミングで紹介。 TL;DR GoReplayを利用して、Production環境のリクエストを複製し、Stagins環境、開発環境に投げる仕組みを作った インフラ構成の大きな変更無しで、手軽にProduction環境の実リクエストを複製し、開発、動作検証ができるようになった 2016年の弊社サービスのDocker化や、インフラ構成の大幅な変更、ミドルウェアのアップデート、アプリの改修時のバグ事前検知と事故防止に大いに役に立った GoReplayの説明 GoReplay Goで書かれており、バイナリを設置し、オプションを指定し実行するだけで動作する アプリが稼働しているサーバで動く。(例えばNginx+Railsが稼働しているサーバで一緒にGoReplayを動かす感じ。) libpcap を利用して
(This article was originally a talk at QCon London 2016. Video and slides here.) In 2014, I gave a talk at the inaugural GopherCon titled Best Practices in Production Environments. We were early adopters at SoundCloud, and by that point had been writing, running, and maintaining Go in production in one form or another for nearly 2 years. We had learned a few things, and I tried to distill and conv
テストしやすいGoコードのデザイン golang.tokyo #2 12 December 2016 Taichi Nakashima 言いたいこと 明示的であれ! 2 whoami @deeeet / @tcnksm (GitHub) http://deeeet.com A PaaS Dev&Ops (Using go for CLI tool, API, Batch jobs) 3 OSS Tools gcli - The easy way to build Golang command-line application ghr - Create Github Release and upload artifacts in parallel Packages go-httpstat - Go package for tracing golang HTTP request latency
追記 その後GoConfernce2017で発表させていただき、その内容をまとめた記事を書いたので参考になれば幸いです。 GoConで発表してきたのでついでにruntime以下の知識をまとめていく #golang はじめに goroutineはGo言語の大きな特徴である並行処理を支える重要な機能です。 しかし、goroutineの仕組みについてしっかり理解しないままコードを書いてしまうと思わぬ挙動をしてしまうことがあるので注意が必要です。 今回はそんなgoroutineのスケジューリングの挙動についてまとめてみました。 僕自身がgoの書き始めの頃に引っかかった部分なので、初心者のgoroutineへの理解の助けになれば幸いです。 goroutineの特徴 goroutineは最小で2048byteなので、 Windows だと 1 MB、Linux だと 2 MB であるスレッドのデフォル
I’ll introduce how to represent sum/union/variant(-like) type in Go first. Then, I’ll introduce ‘gosumcheck’, which is a static lint tool which checks all possible cases of type-switch. This is a post for Hatena Engineer Advent Calendar 2016 (Japanese). Sum Type in GoSo, what is sum/union/variant type? From Wikipedia, In computer science, a tagged union, also called a variant, variant record, disc
High Performance Go Workshop Mercari 11 April 2018 Dave Cheney License and Materials This presentation is licensed under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International licence. The materials for this presentation are available on GitHub: github.com/davecheney/high-performance-go-workshop You are encouraged to remix, transform, or build upon the material, providing you give appropria
Go言語でSA-IS(Suffix Array - Induced Sorting)を実装しました。SA-ISは接尾辞配列(Suffix Array)の構築アルゴリズムです。本記事の内容は次の3本になります。 Go言語で実装したSA-IS(go-sais)について紹介します SA-ISのアルゴリズムについて解説します Go言語の入門書を執筆しました Go言語のSA-IS実装 Go言語の標準パッケージには、既に接尾辞配列の実装(index/suffixarray)が存在します。標準パッケージのソースコードを見たところLarsson-Sadakane法(qsufsort)であったため、より高速と言われているSA-ISを実装しました。 実装内容 SA-ISは接尾辞配列の構築部分のアルゴリズムです。そのため、構築部分の実装のみ標準パッケージから置き換えています。接尾辞配列を使用した検索部分やテスト
Google App Engine(GAE)で Go 製のウェブアプリを動かしたかった話。いっぺん動かしてみると GAE/Go はウェブアプリを動かす環境としてはとてもいい。ただ、中途半端な知識だけで始めると開発者としてはつまずくことが多かったので、分かりにくい点をまとめておく。 Google App Engine Go Standard Environment について goapp は $GOPATH 以下もアプリケーションのソースとしてアップロード/コンパイルする goapp はプロジェクトルート以下のソースコードをすべてコンパイルしようとする go-app-builder: Failed parsing input: parser: bad import "syscall" in ... go-app-builder: Failed parsing input: app file x
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