都市伝説「権利化前はリパーゼ、権利化後は70条？」 | 再度プログラマを目指す弁理士
「権利化前はリパーゼ、権利化後は70条により、特許請求の範囲に記載された用語の意義を解釈する」的な説を聞いたことがある。 これの根拠が平6改正本に記載されていると聞いたので、読んでみた。 ■結論 単なる都市伝説。 権利化前も権利化後も70条2項と同様の認識で解釈するらしい。 参考文献 特許庁pdf:平6改正本4章 以下、太字部分が重要なポイントである。 ■リパーゼ判決 特許請求の範囲の記載の技術的意義が一義的に明確に理解することができないとか、あるいは一見してその記載が誤記であることが明細書の発明の詳細な説明の記載にてらして明らかであるなどの特段の事情がある場合に限って、明細書の発明の詳細な説明の記載を参酌することが許されるに過ぎない(最判平3年3月8日判決)。 ■リパーゼ判決に対する考え方(平6改正本p118) (略)以下のような考え方が乱立し、やや混乱が生じていた。 1.特段の事情がな
弁理士なおすずかけの日々雑感 口述試験再現(1)-特許・実用新案法-
2009年に弁理士試験に最終合格したアラフォー勤務弁理士の日常を綴ったブログです。なお弊サイトは「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません。 mixi上で口述式試験を再現し、これをプリントアウトして職場の受験生にも 配布したのですが、これは非常に好評でした。 受験当時は夢中だったのでよくわかりませんでしたが、こうやって 振り返ってみるといい感じでできていたと思えます。 あと振り返ると実務経験者が有利になるような問いがあることにも気づきました。 こういうのを積み重ねて実務経験者の合格率を上げよう（実務未経験者の合格率を 下げよう）としていたのでしょうかね？ というわけでどうぞ。 （ここから） お待たせいたしました（誰も待っていない？）。 弁理士口述式試験の報告です。まずなぜ報告 が遅れたのかというと、 (1)試験直前からしばらく風邪気味 (2)ウイルス性結膜炎 (3)期限の近い仕事が集
弁理士なおすずかけの日々雑感 弁理士口述式試験を受験する皆さんへ
2009年に弁理士試験に最終合格したアラフォー勤務弁理士の日常を綴ったブログです。なお弊サイトは「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません。 今まで弁理士口述式試験について書いてきたことをまとめておきます。 よかったらご参考に。 なおすずかけの口述再現-特許実用新案法 http://naosuzukake.blog90.fc2.com/blog-entry-7.html なおすずかけの口述再現-意匠法 http://naosuzukake.blog90.fc2.com/blog-entry-15.html なおすずかけの口述再現-商標法 http://naosuzukake.blog90.fc2.com/blog-entry-16.html 口述式試験についての雑感と対策 http://naosuzukake.blog90.fc2.com/blog-entry-20.html 自身の
☆弁理士試験口述試験☆ - 銀河BLOG
今日は、弁理士試験口述試験(3次試験)でした。 上の写真に載ってる怪しげな建物が、口述試験の試験会場となった「ソフィテル東京」です。 この形からすると、パキスタン並みの大地震が来たら真っ先に倒れるんじゃないかと…。(汗) さて、口述試験ですが、朝、試験会場に着くと受験生はまず地下2階の控え室に閉じ込められます。 試験開始までは、トイレ以外でその部屋を出る事は許されず、携帯電話などの電子機器は電源のオフを求められます。 どっちにしろ、地下2階という事もあって、携帯は圏外で外部からの情報は遮断されています。 俺は、音楽を聴いてテンションを上げて口述試験に望む計画だったのですが、その控え室の張り詰めた雰囲気から、とてもとても音楽なんか聴けるような雰囲気では無かったので、この計画は即刻断念しました…。(涙) 試験の開始時刻になると、15分おき位で4人ずつ係員に呼ばれ、上の階へと上がっていきました。
新米弁理士の『青本を一緒に読みませんか？』 : 口述前に丸暗記した条文
2011年08月16日22:02 口述前に丸暗記した条文 カテゴリ弁理士試験 コメント欄で「口述対策として、どの条文を覚えたらいいのか？」という質問を受けましたので、ご参考までに、私が丸暗記を試みた条文の一部をご紹介します。 特許法： 1条、2条、29条、29条の2、30条1-3項、35条、36条1-3項、39条1-2項、41条1項、64条2項、65条1項、66条3項、68条、72条、79条・・・ こんな感じです。 割とたくさんありますが、これらは、丸暗記を試みた条文であって丸暗記できていた条文ではありませんのでご注意ください。 ニーズがあれば、特許法の続き、実用新案法、意匠法および商標法についてもご紹介します。 ★ブログ村ランキングにて奮闘中… ← ポチっと応援クリックをお願いいたします！ 「弁理士試験」カテゴリの最新記事
●平成１年〜２３年に出された知財事件の最高裁判決の更新 - 特許実務日記
本日記の読者に、来月の弁理士の論文試験を受検される方も数多くいると思いますので、「平成１年〜２３年に出された知財事件の最高裁判決」を再掲載します。 ●『平成21(受)788 著作権侵害差止等請求控訴，同附帯控訴事件「ロクラク?」平成23年01月20日 最高裁判所第一小法廷』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110120144645.pdf) ●『平成21(受)653 著作権侵害差止等請求事件「まねきＴＶ」平成23年01月18日 最高裁判所第三小法廷 』(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110118164443.pdf) ●『平成20(受)889 著作権侵害差止等請求事件「チャップリン映画著作権事件」平成21年10月08日 最高裁判所第一小法廷』(http://www.courts.go.jp/hanrei
『平成２１年度弁理士本試験再現答案（特実問題Ⅰ）』
特許・実用新案法 【問題Ⅰ】 設問（１）について １．事例分析 出願Ｘの請求項１に係る発明は，その出願前に頒布された刊行物Ｋに記載されているため，このままでは２９条１項３号の規定により特許を受けることができない（４９条２号）。 ２．補正 最初の拒絶理由通知を受ける前であるため，甲は法１７条の２第３項の要件を満たすことを条件に，特許請求の範囲を補正することができる（１７条の２第１項柱書）。 特許権者である甲は，自己の特許権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対してその侵害の停止又は予防を請求し得る（１００条１項）。そのため，甲は目的を達成するために「Ａ及びＣを備えるデジタルカメラ」，「Ａ及びＢを備えるデジタルカメラ」を特許請求の範囲に記載する必要がある。これにより，特許を受けた場合には，甲は乙によるデジタルカメラＰ’の製造販売の停止を求めることができる。また，「Ａ及びＢ１を備えるデジタル
平成２１年特実Ⅰ再現答案 - 独学悠人 「知的財産法に挑む」
設問（１）について １．特許査定の謄本の送達があるまでに行う補正は、１７条の２第３項の要件を満たす必要がある（１７条の２第１項柱書）。 ２．請求項１について、Ｃを追加する補正を行うことが可能である。 （１）かかる補正は、出願当初明細書等の範囲内の補正となり、新規事項の追加とはならない（１７条の２第３項）。 （２）しかし、Ｃを追加した請求項１は、Ｂを含む請求項２と単一性の要件を満たさないと考えられる（３７条、施規２５条の８、４９条４号）。請求項１には新規性がなく、先行技術に対する貢献を明示する特別な技術的特徴は、Ｂを含む請求項２にあると考えられるためである。 （３）従って、請求項１に対してＣを追加した内容を特許請求の範囲に記載して、分割出願をすべきである（４４条１項１号）。また、これと同時に、もとの出願から請求項１を削除する補正を行う（施規３０条）。かかる分割出願により、出願日の遡及効を得て
弁理士なおすずかけの日々雑感 平成21年弁理士論文式試験再現答案（商標法）
2009年に弁理士試験に最終合格したアラフォー勤務弁理士の日常を綴ったブログです。なお弊サイトは「すずかけ国際特許事務所」とは一切関係ありません。 本当は、先週末に出席した結婚披露宴の話と今日（正確には昨日）の長女の運動会の話を書きたいのですが、眠いのでmixiの過去記事でお許しを。 短答試験も終わり、論文試験の勉強もラストスパートに入っていますが、多くの受験生の皆さんは、今再度過去問を解かれていることと思います。 そこで今回は私が最終合格した平成21年の弁理士論文式試験の再現答案を公開する。 ではどうぞ。 設問(1)について 1.無効審判について (1)指定商品「焼酎」について4条1項10号違反 理由：イ商標とロ商標は類似で、「清酒」と「焼酎」は類似し、かつイ商標は四国地方を中心に需要者の間に広く知られているから。 他の要件：i)請求人適格は利害関係人と解されるところ、乙は甲から商標権侵
弁理士 納冨美和のすっぴんブログ : 定義・趣旨を覚えるコツ ２
2011年06月03日23:55 カテゴリ勉強方法 定義・趣旨を覚えるコツ ２ 第２弾は、趣旨です(*･ω･)ノ 趣旨の勉強法のコツは２つあります １つ目 まず、趣旨にはパターンがある と思ってください ストーリーは大体３つのパターンのいずれかに属します １．法目的から始まるもの ２．改正前⇒改正後に流れるもの ３．一つ前の条文から始まるもの １．には、例えば、新規性が挙げられるでしょう 法は、発明の保護と利用のもと、産業の発達に寄与することを目的とする（１条）。 ここからスタートします。新規性なんかもそうですね。 ２．には、意匠法の多くの規定が存在します。 例えば、去年の論文本試験で出題された、１０条に規定する関連意匠制度なんかもそうですね 平成１０年改正前は類似意匠制度が存在した ここからスタートします そして、改正前の不都合を解消するために、改正したというような流れになります ３．に
弁理士 納冨美和のすっぴんブログ : 定義・趣旨を覚えるコツ
2011年06月02日12:41 カテゴリ勉強方法 定義・趣旨を覚えるコツ 今日は、まず第１弾 定義の覚え方 いきましょう(｡･ω･)ﾉﾞ 定義の覚え方のコツは、 「頭＋お尻から覚える」 です 例えば 国内優先権とは、わが国にした先の出願を基礎として優先権の主張をすることにより、これと同一内容を含む後の出願について先の出願時にされたのと同等に扱うという利益をいう（ＬＥＣ 基本レジュメ集より） これを、まず「頭＋お尻」から見るのです 頭＝国内優先権とは、 お尻＝利益をいう と見る つまり、 国内優先権とは、（一定の）利益をいう で、間違いではないんですよね 口述試験で、「国内優先権とは何でしょうか？」と聞かれたとき、 「国内優先権とは、一定の利益をいいます。」 この後、「ではどういう利益でしょうか？」と続きはすると思いますが、 「間違い」ではないですね 論文でも同じです この定義に仮に５点の
「ナイフの加工装置」事件最高裁判決（後編） - 企業法務戦士の雑感 ～Season2～
最一小判平成20年4月24日（H18（受）1772号）に対するコメント。 前編（http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20080428/1209438224）では、多数意見の内容を見てきたが、後編では泉徳治裁判官の「意見」を中心に見ていくことにしたい。 泉徳治裁判官意見*1 泉徳治裁判官、といえば、元々、第一小法廷で“眼からウロコが落ちるような”法廷意見を連発されていることで有名な方なのであるが、本件における「意見」もなかなか思い切ったものになっている。 まず、泉裁判官は、意見の冒頭で、 「本件訂正審決が確定し、特許請求の範囲が減縮されたことにより、特許査定が当初から減縮後の特許請求の範囲によりされたものとみなされるに至ったとしても、民訴法338条1項8号所定の再審事由には該当しないから、原判決につき判決に影響を及ぼすことが明らかな法令の違反があるとすることはでき
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く
口述試験再現
| 彩の国（埼玉県）を愛する弁理士のブログ／埼玉県で特許や商標の出願をサポート
再現口述問答 商標法 - 弁理士一期一会
弁理士試験、以前受けた口述試験の再現例（１）: 弁理士ＴＯＭの受験生応援ブログ－合格のススメ－
おすぎの弁理士への道:口述対策 - livedoor Blog（ブログ）
弁理士受験生TMkenの勉強部屋 過去問解説
製造販売禁止等請求事件（ナイフの加工装置）
判例紹介（ナイフの加工装置事件） - 弁理士試験 判例道場