創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊 【創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊】創作の本質を問う、第5回トーチ漫画賞大賞作。
畑中章宏さん特別寄稿 8月15日は、たまらない。ーやがて体験となる時間と空間ー お盆が終わらない 8月15日はたまらない。日がどんどん短くなり、夕闇が迫るのが早くなる。ヒグラシよりも、ツクツクボウシのほうが勢いを増し、夏の終わりが間近なことを感じさせる。8月15日はたまらない。夏休みはあと半月しかないのに、宿題を全然やっていないものだからたまらない。 終戦記念日がなぜお盆なのか、子どものころから不思議だった。甲子園では正午にサイレンが鳴り、マウンドにはたいてい箕島の投手がいた(ような気がする)。8月15日は母親に、終戦の日のことを聞くのが恒例で、玉音放送は「雑音ばっかりで、なに言うてるんか、わからんかったわ」と母親はいつも答えた。 スケラッコが描いた『盆の国』は、8月15日、1日だけの話である。しかしこの物語では8月15日のお盆が、何日も続いてしまう。登場人物が話すやわらかい言葉遣い、条坊
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く