山口大共同獣医学部の研究グループが、犬の悪性黒色腫(メラノーマ)の抗体医薬を開発した。ヒトのがん治療薬「オプジーボ」と同じ働きがあり、同大動物医療センターの臨床試験では、既存の治療法では手の施しようがなくなった犬の腫瘍が完全に消失するケースも確認できた。症例を重ね、国の許可が必要な治験、そして市販へとステップアップを目指す。 メラノーマは皮膚がんの一種。犬が発症しやすいがんで、口の中にできた場合は悪性度が非常に高い。肺に転移した「ステージ4」に進んだ場合、生存期間は3カ月以下とされる。 研究グループを率いる水野拓也教授(獣医内科学)によると、がんを患う犬の体内では腫瘍細胞を攻撃するリンパ球が活発化するが、腫瘍細胞にはリンパ球が持つ分子と結合して攻撃にブレーキをかけてしまう機能がある。新薬はノーベル医学生理学賞を受けた京都大の本庶佑特別教授が開発に関わったオプジーボと同様、この結合をブロック
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