食べる人を夢中にさせるカニ。そのカニの味を、人が簡単に合成できると知ったら誰しも驚くのではないでしょうか。 今日の大学1年生対象の少人数教育「食産業基礎演習」でのお話です。この演習科目は、基本的には各教員が何を教えても構わないというフリーな科目で、私は食べ物の「おいしさ」に関連したディスカッションや簡単な実験をしています。 今日のテーマは、今が旬の「カニ」について。 カニの味を再現することができる成分表(カニ味再現表)というのが、明らかになっています。具体的には、下の表のとおりです。 必須成分 組成(mg/100 ml) グリシン 600 アラニン 200 アルギニン 600 グルタミン酸ナトリウム 30 イノシン酸ナトリウム 20 食塩 500 第二リン酸カリウム 400 4つのアミノ酸と1つの核酸、そして2つの塩類、たったこれだけです。これを混ぜあわせただけで、はたしてカニの味になるの
「暴君ハバネロ」といえば東ハトが出している激辛スナック。いろいろなフレーバーが出たりして、激辛系スナックの中では「カラムーチョ」などともに人気を集めています。ここ最近、暴君の活動がちょっとおとなしくなっていたような気がしたのですが、そんな心を見透かしたのか、暴君がこれまでにない”最強”ならぬ”最凶”のスナックを出すことが明らかになりました。 この「最凶の暴君ハバネロ」は1月25日から発売されるのですが、なんとGIGAZINE編集部を一足早く襲撃してきたため、さっそく暴君と戦ってみることにしました。 レビューは以下から。 2010年。暴君の激辛ワールド再燃の予感!?「最凶の暴君ハバネロ」「暴君ハバネロ・ウマ辛黄金比」新発売 何の前触れもなく届けられた禍々しい箱。 自ら”最凶”と名乗る暴君ハバネロ。なんてイヤな響き……。 「上級者向けのウマ辛さじゃ!」だそうです。 12袋も入っている…! 気合
雑感502-2010.1.12「『食のリスク学』−2010年のはじめに−」 本を出しました 新しい本を出すことができました。タイトルは、「食のリスク学−氾濫する『安全・安心』をよみとく視点」(日本評論社)です。この雑感が公表される頃に書店に出ます。 日本における食の安全問題の扱われ方 日本における食の安全問題の現時点での特徴を、私は、このように捉えています。 1)ほとんどリスクがない問題や単なる形式違反みたいな問題は大騒ぎをする、「直接的なリスクはないが、予防的観点からあってはならない」が常套句。そして、膨大な費用をかけて回収などを行うが、それらにはリスク削減の効果がない、そもそもリスクがないのに大騒ぎしているのだから。 2)リスクがありそうな問題には触れない、「風評被害を防ぐため」が常套句。 その理由は、a)関係者が有力な企業である、b)関係者が一次産業系である、c)従来市民
なぜ三ツ矢サイダーは生き残れたのか-夏目漱石、宮沢賢治が愛した「命の水」の125年 作者: 立石勝規出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 「浪漫・感動・動乱・苦闘・奇跡」文豪も戦艦大和の兵士も「心と喉を潤した」。知られざる「風雲録」発掘!三ツ矢サイダーが愛されてきた秘密。 第1章 夏目漱石と宮沢賢治 第2章 サイダーを生んだ大航海時代 第3章 サイダー日本上陸 第4章 三ツ矢誕生伝説 第5章 ビール会社興亡記 第6章 戦艦大和とサイダー 第7章 三ツ矢、ゼロからの再起 第8章コーラの来襲と荒波を越えて 第9章 炭酸飲料異聞 第10章 三ツ矢サイダーが愛される理由 このタイトルに惹かれて、書店で購入。 冒頭に書いてあるのですが、清涼飲料水の世界という
栄養学の歴史 (KS医学・薬学専門書) 作者: ウォルター・グラットザー,水上茂樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/28メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 33回この商品を含むブログ (3件) を見る 図書館の蔵書の都合上、食品、栄養関係の本を見る機会がやたらとある。 この分野はカジュアル化した擬似科学、あるいは迷信というものが入り込んでいて、色々と悩ましい。 特に公共図書館ではその手の擬似科学に対抗する資料が少ないため、バランスを取ることが難しい。 その手の情報について、基礎的な流れを把握したい人にお勧めなのが今回の本だ。 タイトルだけ見ると栄養学という学問や研究の歴史だけ扱っているように見えるが、それだけの本ではない。 原題はTerrors of the table : the curious history of nutritionといい、これは現在広く受け
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