テント泊の女性が熊に襲われて閉鎖を続けている北アルプス上高地の小梨平キャンプ場(松本市安曇)が、営業再開に向けて再発防止策を進めている。熊は食料をあさりに来たとみられるため、食料やごみの管理を徹底。野生動物との向き合い方について利用者が学ぶ講習も企画する予定だ。紅葉でにぎわう19日からの4連休に間に合うよう早期の再開を目指している。 同キャンプ場では8月9日午前0時ごろ、テント泊の女性が熊に引っかかれて右脚にけがをした。別の複数のテントも荒らされ、キャンプ場の防犯カメラには夜間に受付前のごみ箱を物色する熊が映っていた。同じ個体とみられる熊はその後、麻酔銃が命中して死んだ状態で見つかったが、キャンプ場の閉鎖は続いている。 キャンプ場を運営する日本アルプス観光(松本市)は事故を受け、夜間はごみ箱を撤去し、利用者がテント内で食料を保管せずに近くの食堂で預かることなどを検討。見通しを良くするために