習近平が、ここ数十年で最も強く自己を押し出すタイプの中国指導者になると予見した人は、ほとんどいなかった。いま彼は、党総書記(国家主席)として異例の3期目入りが確実視されている。(文中敬称略)
習近平が、ここ数十年で最も強く自己を押し出すタイプの中国指導者になると予見した人は、ほとんどいなかった。いま彼は、党総書記(国家主席)として異例の3期目入りが確実視されている。(文中敬称略)
今年1月9日、中国の王毅外相とスリランカのコロンボで会談した同国のマヒンダ・ラジャパクサ首相(写真:ロイター/アフロ) 衝撃的なニュースが入ってきた。政情不安が続くスリランカで、日本時間の7月12日夜、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領(73歳)が、コロンボの空港からUAE(アラブ首長国連邦)に脱出しようとして失敗したという。空港職員たちは、ラジャパクサ大統領がVIP待合室に入ろうとするのを、決死の覚悟で阻止。危険を感じた大統領一行が、空港を離れた。 だがその後、事態は急展開した。13日未明にラジャパクサ大統領は、軍用機で、夫人と護衛1人を同行させてモルディブに脱出したというのだ。 先週末の9日には、すでに大統領公邸が群衆たちに占拠され、邸内から庭のプール、スポーツジムまで、その豪華絢爛な内部が世界に「公開」された。2200万スリランカ国民の怒りはすさまじく、もしかしたらこの「スリランカの独裁者
ウルトラマンティガ配信停止 「暴力的」批判、自主規制か―中国 2021年09月25日20時31分 ウルトラマンティガ 【北京時事】中国の主要動画サイトで、日本の特撮ドラマ「ウルトラマンティガ」の中国語版が一斉に視聴できなくなった。監督官庁の国家放送総局が24日、暴力的な内容を含むアニメなどの配信停止を求める幹部の発言を公表しており、サイト側が自主規制した可能性がある。ただ、中国でもウルトラマンを見て育った世代は多く、インターネット上では賛否両論が相次いでいる。 オンラインゲームは「アヘン」 中国紙が批判、新たな逆風に 中国メディアによると、24日午後、動画サイト大手の優酷や愛奇芸などで「ティガ」を視聴できないとネットユーザーから通報が相次ぎ、一時は検索ワードのトップになった。「ティガ」以外のウルトラマンシリーズは視聴可能だ。 なぜ「ティガ」なのか。江蘇省消費者権益保護委員会が4月に公表した
中国共産党の創立から100年となるのにあわせて、北京では1日大規模な祝賀式典が開かれ、習近平国家主席が演説します。経済の減速やアメリカとの対立など国内外に難題を抱える中でも国の発展を強調し、共産党の一党支配の正統性をアピールするとみられます。 中国共産党は、1921年の創立から今月で100年となるのにあわせて、日本時間の1日午前9時から、北京の天安門広場で大規模な祝賀式典を開きます。 式典では習近平国家主席が演説し、共産党のもとで国を発展させ、農村部の貧困層をなくすという目標も達成したなどとして、一党支配の正統性をアピールするとみられます。 中国共産党は、毛沢東のもと今の中国を建国し、1978年以降は社会主義を掲げながらも市場経済への移行を進め、2010年には世界第2の経済大国となりました。 2012年に習近平指導部が発足してからは社会の幅広い分野で共産党の指導を強化し、国際的には経済など
トランプ大統領は民主党の大統領候補バイデン氏が中国寄りで、「バイデンの勝利は中国の勝利」と主張するこれに対して、バイデンは「トランプこそ中国にあしらわれてきた」と批判し、トランプとは異なるアプローチでの中国包囲網を目指しているバイデンの国際主義的な戦略は、トランプとは別の意味で、中国に対する大きな圧力になるとみられる 中国への対応は11月に迫ったアメリカ大統領選挙の一つの主要テーマになっており、トランプ大統領は民主党の大統領候補バイデン氏を「中国寄り」と批判するが、当の中国は「バイデン当選」に警戒感を隠していない。 「中国語を勉強させられる」 デカップリング(中国との全面的な断絶)を強調するトランプ大統領は8月11日、支持者の前で「バイデンが当選したら、アメリカ人が中国語を学ばなければならなくなる」と発言。民主党の大統領候補となったバイデン氏が中国寄りで、中国に甘いと批判した。 実際、バイ
香港の九竜半島一帯で6日、投開票が1年延期された立法会(議会)選の早期実施などを求める抗議デモがあり、警察は違法集会容疑などで少なくとも289人を逮捕した。香港メディアは、買い物中の少女(12)が大勢の警官隊に突然、拘束される様子を報じ、市民が激しく反発している。 デモでは、中国政府が香港への統制を強化する「国家安全維持法」(国安法)への反対も訴えた。警察はこの日のデモを許可しておらず、2000人態勢で警戒に当たった。警…
14ヶ月中国に留学していた。最近帰国。 今話題になっている中国の問題や監視社会について、中国の大学生がどう思っているか、会話の中で聞いたことを書きたいと思う。 ■ウイグル人が嫌い 中国本土の大学生はウイグル人は好きではない。はっきりと「嫌い」とは言わないが、好ましく思っていない。 「ウイグル特権がある」「ウイグルを放置しておくと治安が悪くなる」「中国なのに中国人に敵意を持っていて危険」と言っていた。 ウイグルは貧しいので、中国政府がお金をかけて支援したり教育してると、介入を肯定的に感じていた。ウイグルに旅行に行こうと誘われた。 ウイグルが人権侵害と言われてることについて→「嘘の情報もある」「暴力や差別は良くない」「政府の監視は中国人に対してもある。今まで特権でウイグル人は逮捕されなかった」等 ■香港について 私が滞在してた時は香港のデモが活発になっていた。本土ではニュースであまり取り上げら
(安田 峰俊:ルポライター) 衆議院議員・山尾志桜里の名前から、あなたは何を連想するだろうか。東大法学部から検察官を経て、2009年の衆院選で民主党から立候補して初当選し、現在で3期目。法曹出身者ならではのシャープな憲法観を持ち、かつては民進党の幹事長候補にも名が挙がった期待の若手女性代議士・・・であるいっぽう、週刊誌で報じられたスキャンダル疑惑によって悪い意味で世間に名を知られてしまった、不運な人でもある。 だが、そんな山尾が現在、意外な分野で精彩を放っている。それは香港問題だ。 昨年(2019年)以来、反政府デモが続いてきた香港では、今年6月30日夜に抗議活動を大幅に制限する国家安全維持法(国安法)が施行された。そこで7月12日、都内では在日香港人らによる抗議デモがおこなわれたのだが、なんと出発前の集会では山尾からの応援メッセージが読み上げられた。また、山尾が呼びかけ人の一人になる形で
中国軍部の代表的なタカ派である中国国防大学戦略研究所の戴旭教授の講演「中国が米国について思いもよらなかった4つのことと新しい認識10項目」が、最近、中国社会で大きな反響を呼んでいる。[写真 中国百度キャプチャー] 米国の中国バッシングが史上類を見ないほど全方向的で繰り広げられている中、中国から「これまで米国を見誤っていた」という痛切な「反省」の声があがっている。中国国防大学戦略研究所の戴旭教授が今年3月末に発表した演説が、最近中国で大きな話題になっているのだ。 中国軍部において代表的なタカ派として有名な戴氏は、10年前に「2010年インターネット9大風雲児」の一人に選ばれたほど有名で、故郷の河南省では「河南の三傑」の一人とも言われている。 米国が中国共産党員とその家族の訪米を全面的に禁止する方案を検討しているという報道が出ながら、戴氏が行った講演「中国が米国について思いもよらなかった4つの
トルコで行われたデモでは、ウイグル族を支持する人がエジル選手への感謝を示すプラカードを掲げた=14日、イスタンブール/OZAN KOSE/AFP/AFP via Getty Images (CNN) 中国の国営テレビは15日、予定していた英イングランド・プレミアリーグのアーセナル対マンチェスター・シティー(マンC)の試合の放送を中止した。これに先立ち、アーセナルに所属する元ドイツ代表のミッドフィルダー、メスト・エジル選手はソーシャルメディア上で中国の少数民族ウイグル族を支持するコメントを投稿していた。 イスラム教徒が大半を占めるウイグル族について、米国務省は中国当局が過去2年半で最大200万人を拘束したとの見解を示している。一部からはこれらのウイグル族の収容施設を捕虜収容所と形容する声も上がっていた。 自身もイスラム教徒であるエジル選手は、ツイッターとインスタグラムの両方にコメントを投稿。
米首都ワシントンで、米中関係の将来について話すマイク・ペンス米副大統領(2019年10月24日撮影)。(c)NICHOLAS KAMM / AFP 【10月25日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は24日、香港の民主派デモ参加者を支持すると言明し、中国に対する批判を撤回したとして米プロバスケットボール協会(NBA)と選手らを中国の「完全子会社」呼ばわりし痛烈に批判した。 ペンス氏は首都ワシントンの米シンクタンク、ウッドロー・ウィルソン国際学術センター(Woodrow Wilson International Center for Scholars)で行った演説で、「NBAの最も知られた選手やそのオーナーの中には、自国を批判するためには常に自分たちの自由を行使しながら、他国の人々の自由と権利になると声を出さなくする人がいる」と指摘。「NBAは中国共産党に加担し表現の自
ネパールの首都カトマンズで開かれた歓迎夕食会で演説する中国の習近平国家主席。現地紙ライジング・ネパール提供(2019年10月12日撮影、提供)。(c)AFP PHOTO / The Rising Nepal 【10月14日 AFP】香港で4か月にわたり民主派のデモが続いている中、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、中国の分裂を図る者は「体を打ち砕かれ骨は粉々に」されるだろうと述べた。中国外務省が13日、明らかにした。 【関連記事】香港デモ対応で「天安門事件の再来ない」、中国政府系メディア 習氏がこの恐ろしい見解を示したのは週末のネパール訪問中のこと。外務省によると習氏は、「いかなる地域であれ、中国から分離させようとする者は体を打ち砕かれ骨は粉々にされて死ぬだろう」と述べ、「中国の分裂を支持するいかなる外部勢力も、中国人からは妄想をしていると見られるだけだ」と指摘した。 習氏はこ
中国・新疆ウイグル自治区カシュガルにある、再教育施設とみられる建物(2019年6月2日撮影、資料写真)。(c)GREG BAKER / AFP 【8月1日 AFP】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の再教育施設から、被収容者の「大半」が出所したと当局が主張していることについて、亡命ウイグル人らは怒りや疑念の声を上げ、政府に立証を求める運動をソーシャルメディア上で開始した。 【図解】中国・ウイグル強制収容所の内側─催涙ガス、テーザー銃、教本 人権団体や専門家らによると、中国のウイグル人が集まり、厳格な統制下に置かれている同自治区に設けられた再教育施設には、イスラム系少数民族100万人以上が収容されているという。 しかし同自治区のトップらは7月30日に記者会見し、同施設の被収容者の「90%超」がすでに自宅に戻っていると発表。ただその具
香港で、「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて抗議デモに集まった人々(2019年6月16日撮影)。(c)HECTOR RETAMAL / AFP〔AFPBB News〕 (福島 香織:ジャーナリスト) 香港の「逃犯条例改正」審議はとりあえず延期になった。来年(2020年)秋に立法会選挙が行われるので、来年の夏までに審議再開されなければ、この条例改正案は廃案となる。行政長官のキャリー・ラム(林鄭月娥)は内部では事実上の廃案を認めているらしい。 これは香港市民がデモで勝ち取った勝利といっていいだろう。人口750万人弱の香港で、6月9日に103万人デモが行われたことも驚きだったが、当初審議が予定されていた12日には未明から立法会を包囲するデモが行われ、警察の武力に非暴力を貫いて果敢な抵抗を見せた姿は、国際世論を完全に味方につけた。 中国の強い支持を受けたキャリー・ラムの命を受けて、無抵抗の市民に催涙
6月9日に香港で「逃犯条例」(犯罪人引渡条例)改正に反対する大規模デモが起きたことは、世界中のメディアにトップで報じられた。主催者発表103万人、警察発表24万人という規模は、1997年に香港が中国に引き渡されて以来、最大規模だ。香港人口を約748万人とすると、およそ7人に1人がデモに参加したということになる。2003年には、香港基本法(香港ミニ憲法)23条に基づいて国家安全条例(治安維持条例、中国に対する国家分裂活動や政権転覆扇動なども取り締まることができる法律)が議会に提出されようとしたことに反対するデモが起きた。このときは50万人デモだったので、今回は倍の規模である。 続いて、この条例の審議が再開される予定だった6月12日、香港立法会(議会)を数千人のデモ隊が未明から包囲。香港政府は5000人の警官隊を投入し、睨み合う状況が続いていた。それは2014年の雨傘運動(民主化を求めた反政府
黒色中国 @bci_ 中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです ■Instagram instagram.com/blackchinainfo ■ご連絡等はDMか、bci.hatenablog.com/entry/mailform ←こちらにお送り下さい bci.hatenablog.com 黒色中国 @bci_ 【動画】現在、香港で行われている刑事事件容疑者の中国本土への引き渡すことを可能にする「逃亡反条例」の改正案に反対する抗議デモの様子。参加者数がハンパないです。香港人加油!\(^o^)/ twitter.com/Hk60740379Hk/s… 2019-06-09 17:19:26
ガラパゴス的発展のデジタル社会 3月末、香港や広州、深圳を旅行した。スマホに香港の通話用SIMカードを入れておいたが、結局、一度も使うことなく、微信ですべて事足りた。 友人と待ち合わせの連絡など、通信機能だけでなく、コンビニや街中の食堂、タクシーに乗った時の支払いもすべて微信だった。全部で1000元近くは使ったが、友人に頼まれて書いた文章の謝礼を微信で受け取っていたので、チャージすることなく支払いができた。 本来、中国の銀行口座や携帯番号がないと、この微信支付(ウィーチャットペイ)機能が使えないのだが、日本のクレジットカードとリンクすることで、利用できる(時々できなくなるという話もある)。 もちろんセキュリティー上の心配はあり、今のところ勝手にお金が引き出されたといった問題は起きていないが、リスクを承知して自己責任で使うしかない。しかし微信1つで何でもできる利便性は確かに大きい。 だが、こ
「本当の問題は西欧諸国にある」。アイ・ウェイウェイが中国とカナダの政治的対立について声明を発表現在中国とカナダの間でますます高まっている政治的対立に対し、中国人アーティスト、アイ・ウェイウェイが声明を発表した。「本当の問題は西欧諸国にある」というアイの声明には、どのような意志が述べられたのか? 普遍的人権などのテーマに関心を抱く中国人アーティスト、アイ・ウェイウェイが、現在中国とカナダの間でますます高まっている政治的対立に対し、カナダ・トロントのガーディナー博物館を通じて声明を発表した。 2018年12月1日、カナダ政府は、アメリカの要請によってバンクーバーで中国の大手通信機器メーカー・ファーウェイのCFO・孟晚舟(モウバンシュウ)を逮捕した。その後、中国政府は2人のカナダ人を国家安全保障上の理由で拘束したほか、麻薬密輸で有罪判決を受けたカナダ人男性の再審を命じ、死刑を宣告するなど、激しい
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