反乱勢力130人を逮捕 アンカラの衝突で42人死亡 【エルサレム大治朋子】トルコで15日午後10時半(日本時間16日午前4時半)ごろ、国軍の一部が首都アンカラや最大都市イスタンブールの一部を占拠し、国営テレビを通じて全権掌握と戒厳令、夜間外出禁止令の公布を宣言した。エルドアン大統領は16日朝、イスタンブールに姿を見せ「反逆行為で重い代償を支払うことになる。軍を浄化する」と反乱勢力を批判。「政府が国を掌握している」と述べクーデターの試みを抑え込んだと強調した。半国営アナトリア通信などによるとユルドゥルム首相も約130人の反乱勢力を逮捕しており事態を収拾しつつあると述べた。 ただ、首都の大統領官邸近くで戦闘機が爆弾を投下し、イスタンブールでは戦車が出動し発砲音や爆発音が続くなど、一部で抵抗が続いている模様だ。地元メディアによると、アンカラでの衝突で少なくとも42人が死亡したと検察当局が発表した