連載目次 昔を知らぬ若者が、Intelが自社のCPUとAMDのGPUを搭載したモジュールを売るという両社のプレスリリースを読んでちょっと驚いていた(Intelのプレスリリース「New Intel Core Processor Combines High-Performance CPU with Custom Discrete Graphics from AMD to Enable Sleeker, Thinner Devices」、AMDのプレスリリース「AMD Delivers Semi-Custom Graphics Chip For New Intel Processor」)。そこで言ってやった。「商売である。メリットがあれば誰とでも手は結ぶ。だいたいIntelとAMDは非常に仲が良く、協力し合っていた時代もあったのだ」と。 以前にも書いた通り、すでに30年以上もたつが、AMDはIn
今回 SoftBankが日本円換算で約3兆円で買収した英国ARM。 年間出荷数は約40億個。1日平均1100万個ものCPUコアを売りさばくARM社。個数ベースではダントツで世界一だ。しかし、ARM社は工場を一つも持たない。 ARMはファブレスである。つまりnVidia同様、工場を一切持たない。ここがIntelとの大きな違いだ。では、どこに製造委託しているのだろうか?上の図が判りやすいかもしれない。例えばiPhoneにはARMのコアが採用されているが、委託先はサムスンやTSMCなど複数のファブで製造されている。たとえ同じ型番のiPhoneであっても半々の確率でサムスンかTSMCということもある。しかし、どちらにしてもARMコアが搭載されていることには変わりない。Appleは、サムスンとTSMCに製造委託を振り分けることで価格競争を煽っているが、ARMは涼しい顔で左団扇。LSIの世界では20年
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