カリフォルニアシロアシマウスの鳴き声にはさまざまな種類があり、研究者はこの声を頼りに彼らの一夫一婦制の社会生活を解き明かそうとしている。(PHOTOGRAPH BY MARK CHAPPELL) あなたがそのネズミに出会っても、鳴き声を聞くことはできない。カリフォルニアシロアシマウス(Peromyscus californicus)は、超音波で会話しているからだ。 彼らの会話は、もとの5%のスピードでスロー再生してはじめて人間に聞こえる音程になる。そうすることで私たちは初めて、このネズミが表現力豊かな声をもっていたことを知るのだ。(参考記事:「怖すぎる 夜の鳴き声のクセがすごい動物たち」) 「ネズミは哺乳類のなかでも特に多様性に富むグループです。鳴き声は、ネズミの生理のなかでもあまり注目されてこなかった部分です」と、10年ほど前にカリフォルニアシロアシマウスの鳴き声に気づいた米ノースカロラ