「重版出来!」での、ネット漫画サイトを批判的に描いた回を考える… 重版出来!はTVドラマも、漫画を実写化したものの中では相当にできのいいものだと思うし、実際に毎回楽しんでおります。 そして漫画も、仕事の漫画として、漫画家(編集者)漫画として、きわめて面白いし、何度も書いたけどかつて同じスピリッツで先駆けとなった「編集王」をテン年代らしくブラッシュアップし、よりディティールや周辺部にも焦点を当てた面白いものになっている。 作者がタッグを組んでいる編集者・ヤマウチナオコ氏も相当な手練れで、そこで編集者マンガを描けば面白いに違いない。 しかし…… この作品の掲載誌的に、出版社的に、当然ながらいろんな紆余曲折はあっても「紙の雑誌はすばらしい」「出版社はすばらしい」というところに着地点が設定されるのは仕方ない話。そこから逆算した「護教」の物語では、あるのだ。 ただ、そういう出版社の正統性を守る「護教