帝都での叛乱鎮圧の功労により、カインは騎士として叙されることとなった。その喜びを味わう間もなく、カインはファリアより、彼が皇女としてのファリアの婚約者候補となったことを告げられる。そんな中、カインに持たれるインフェリアへの内通疑惑、時を同じくしてイングリドが何者かに攫われて……。 [tegaki]ここで終わるなんて、もったいない![/tegaki] ああああ……地味ながらもそこに描かれるカインたちの物語が、巻が進むにつれて好きになっていっただけに、それが突然こんな形で完結してしまうのは残念で仕方ないです。打ち切りに近い感じを受けますが、それでも、本当に守りたいものを見つけ、思い描いていた理想の騎士をめざし、そこへ至るという、彼自身の物語に一応の決着を見せてくれました。 たびたび火花を散らしていた、イングリドとファリアのカインを巡る三角関係も、ファリアの婚約者候補となり、そしてイングリドの誘