建設現場の生産性向上や労働環境の改善に役立つと期待される「建設ロボット」。竹中工務店は、ロボット開発に熱心な建設会社の1つだ。竹中工務店で技術本部長として研究開発の旗を振る村上陸太執行役員は、「鉄腕アトムではなく、ドラえもんのようなロボットが必要だ」と語る。果たしてその真意とは。 「日経クロステック EXPO 2020」で2020年10月21日に講演した村上執行役員は、幅広い世代に支持されている有名アニメのロボットから「機動戦士ガンダム」「ドラえもん」「鉄腕アトム」の3つを引き合いに出して建設ロボットを分類し、その在り方について解説した。 最初に挙げたのは、パイロットが乗り込んで操作するガンダム。建設ロボットでいうと、職人が身に付けることで筋力を強化したり、疲労を軽減したりする「アシストスーツ」が、ガンダム型とみなせる。同社がメルセデス・ベンツ日本と共同で東京・六本木に設けた展示施設「EQ