『ニンジャスレイヤー』シリーズの翻訳者の手による翻訳短編小説集『ハーン・ザ・ラストハンター アメリカン・オタク小説集』が10/26に発売されました。この不思議な作品を語るには、幾つかの説明が必要です。 まず『ニンジャスレイヤー』の説明が必要でしょう。『ニンジャスレイヤー』はアメリカ人のブラッドレー・ボンド氏とフィリップ・N・モーゼズ氏の描くサイバーパンクニンジャ小説であり、濃厚なドラマ性とアクション描写、そしてどこかおかしい日本描写(日本人の一般的な悲鳴「アイエエエエ!」など)がないまぜとなった怪作です。同作品のファンであった本兌有氏、杉ライカ氏などにより邦訳ツイッター連載が始まると、日本でも大ブレイクし、アニメ化もされました。 そして本作『ハーン』は、ボンド氏から「日本を題材にしたアメリカの同人誌」を多数託された本兌、杉両氏が、膨大な作品群の中から幾つかの短編をセレクトして翻訳し、短編集