以下は、決して今回の震災による被害を矮小化する意図で書いたものではなく、あまり日本で報道されない事実(筆者の感想)を述べたものである。こちらで受け止めている災害の規模は本当の姿と違う。そのことが莫大な影響を日本全体に及ぼす可能性について述べたい。 会う人会う人に聞かれるので、もう説明するのが嫌になったが、アメリカでの報道だけを見ていると、小さな国の日本では今、大地震と津波と放射能で、人々は食べ物も飲み水も無く避難所で寒さに震えながらばたばたと死んでいる、と思えてくる。ともかくあの津波の映像は人々の心に張り付いている。確かに東北の被災地はこの通りなのだろう。しかし日本といえば東京しか知らない彼らから見ると、日本の被災すなわち東京の被災なのだ。大都会の東京で毎日震災の影響で人がばたばたと死んでいると思っている。確かに、これから何年も続くであろう電力不足で東京の生活は混乱している。また次々と出て