人間という生物の性行動に興味を持ったのは、少子化問題だった。なぜある世代の日本という島国に居住する人間たちは子供を作らないのだろうかと不思議に思った。一般的には、景気が悪化して経済状況が厳しいからだと認識されていた。最も、俺が興味を持った頃はまだ、政府や各種組織を束ねる比較的高齢の人間たちは「若者に根性や覚悟がないせいだ」と認識していた。 どちらの認識も、いまいちピンと来ないものだった。俺自身、日本に居住し子供を産まない世代の一人だった。お金があったら産むのだろうか。覚悟や根性があったら産むのだろうか。そう自問自答しても、Yes の3文字は出て来なかった。そもそも「貧乏子沢山」と言われるのに、逆じゃないかとすら思った。 周囲を見ても、比較的収入のいい男性たちがまったく結婚していなかった。恋人もいないか、いても長続きしてないなかった。 なにかおかしいんじゃないか。そう思い始めて手掛かりを求め
放浪息子 コミック 1-13巻 セット (BEAM COMIX) 作者:志村 貴子エンターブレインAmazon 「放浪息子」を10巻くらいまで読んだのだが、作品に出てくる「男」が、「男性性」を代表しているとしたら、これほど醜悪で救いようのない存在もないと思った。 「男性」に対して嫌悪を覚える人が、こういうふうな「男性」を嫌っているとしたら、自分もまたそう思うし、気持ちが悪くてしょうがない。 破滅的で暴力的で、柔らかで壊れやすいものをいとも簡単に壊す。 壊れるべきは、てめぇの頭の中身だろう。 脳みそかち割ってやろうかクソ野郎が、と思う。 高校生のとき、半年ほど体育会系の部活に入った。 よくある体育会系の部活で、僕にとっては最悪だった。 同世代に馴染めなかったというのもあるが、そもそも、OBがわがもの顔で来てシゴキ、神のような態度をとっていた。 お前の奴隷になったつもりはない。 夏休み中の合宿
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