昨年、8年ぶりに最高益を更新したブラザー工業。だが、今期は昨年とは打って変わって厳しい年になりそうだ。 プリンター大手のブラザー工業が発表した2016年3月期第3四半期(4~12月期)決算。今回は2015年6月に買収した産業用印刷機器メーカーの英ドミノが連結に加わったことと円安の影響により、売上高こそ前年同期比9.3%増の5697億円となった。だが、営業利益は同マイナス13.7%の395億円、純利益は同マイナス47.3%の253億円に終わった。 2015年半ばから急速な落ち込みも この結果を受け、同社は2四半期連続となる業績予想の下方修正を発表。第1四半期(4~6月期)終了時点では8300億円だった売上高を7550億円(前年同期比6.8%増)に、同じく580億円だった営業利益を430億円(前年同期比マイナス25.3%)まで引き下げた。