【台北=中村裕】半導体と電子機器の受託製造サービス(EMS)の2本柱で成長してきた台湾のハイテク産業が転機を迎えている。長年、台湾勢が独占した米アップルのスマートフォン「iPhone」の生産に、来年から初めて中国企業が参入する見通しとなった。半導体でも中国勢の追い上げが続く。中国に一大産業を奪われる、台湾の焦りが強まっている。「中国の立訊精密工業(ラックスシェア)、台湾の緯創資通(ウィストロン
同じ東芝の半導体事業で、業績の明暗が大きく分かれている。 東芝は2018年6月に、虎の子だった半導体メモリ事業「東芝メモリ」を売却した。当時は東芝の営業利益の大半を占めており、反対の声も少なくなかったが、データセンターやスマホ向けなどでメモリの需要が落ち込み、東芝メモリホールディングスは2019年1~3月期に連結営業損益が284億円の赤字に転落した。その一方、東芝に残った半導体事業の一部は底堅く推移している。 東京・羽田空港から約1時間。小松空港から車で約30分走ると、最先端工場が集まる約23万平方メートルの広大な敷地が見えてくる。東芝のディスクリート(単機能)半導体製造拠点の総本山、加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)だ。ここ数年、この旗艦工場では24時間のフル稼働状態が続いている。 自動車向けパワー半導体が牽引 特に好調なのがパワー半導体と呼ばれる製品群だ。交流と直流など、電力を制
半導体関連の事業所の数170余り。出荷額は全国の1割。どこの県の話だと思いますか?答えは熊本県です。震度7の激しい揺れを2度観測した熊本地震によって微細な加工技術が求められる半導体関連の企業が数多く被災しました。なぜ、多くの企業が熊本に集まったのか、今後、必要となる対策とはどんなものなのでしょうか。 (現地取材班 経済部・加藤誠 旭川放送局・曽我太一) 「CMOSイメージセンサー」と呼ばれる半導体をご存じでしょうか。デジタルカメラやスマートフォンのカメラに欠かせない部品で、レンズから入った光を電気信号に変換します。今回の地震で、この部品の製造を行っている「ソニー」の菊陽町にある工場が被災して建物や生産設備の一部が損傷し、操業停止を余儀なくされました。 影響が大きいのは、この工場で大半を生産していたデジタルカメラ向けです。代替生産が十分にできず、製品の売り上げの減少が見込まれることなどから、
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