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中国と思想に関するlaislanopiraのブックマーク (103)

  • 実は「中華民族」論はそれなりに理論武装している - Danas je lep dan.

    中国で勢い増す「黄帝」崇拝 愛国心鼓舞、少数民族抑圧と紙一重 | どうしんウェブ/電子版(国際) これは割とドン引きさせられた記事なのだけど(中国の少数民族の中には黄帝神話を信じてない民どころかイスラーム教徒もいると思うんですがそれは……),巻き添えで費孝通の評価が落ちたら気の毒ではあるというのと冷静に考えたらこれまで書いてきたことがなかったというのでメモ的なものを。[asin:4894891182:detail] 「中華民族」論自体は費孝通以前の清末民初期から言われているようなのだけれど,人類学に基づいた理論として体系化されたのは1988年の費孝通の著作による。彼の著書『中华民族多元一体格局』は日語に翻訳されているけれども,人類学の理論を踏まえて,漢族を中心に分かちがたく結合した構造としての「中華民族」の実在性について論じたもので,それなりに説得力のある議論であり,少なくともソ連におけ

  • 「桃源郷――中国の楽園思想」川合 康三 著

    苦しみの無い世界=理想郷の希求は人類誕生以来の、いかなる時代も地域も国も人種も超えた普遍的な願いであった。キリスト教的なパラダイス(楽園)の概念は、十六世紀英国の作家トマス・モアによって名付けられたユートピアの誕生によって、苦しみの無い世界の社会・共同体のあり方がどのようなものかを描くことに軸足が移る。「ユートピア」の希求は清教徒革命、アメリカ独立、フランス革命と産業革命を通じて社会的平等と公正を重視した理想社会を浮かび上がらせて社会主義を胚胎し、やがて近代社会に大きな影響を与えた。 一方、日にも大きな影響を及ぼしてきた中国では、楽園はどのような描かれ方をしてきただろうか。書で描かれるのは、桃源郷を始めとする様々な中国の楽土=楽園思想である。 現実ではないもう一つの世界として、古代から不老長生を実現できる「神仙界」がどこかにあると考えられた。秦の始皇帝を始めとする帝王たちは不老長生の薬

    「桃源郷――中国の楽園思想」川合 康三 著
  • Amazon.co.jp: 日本とアジア (ちくま学芸文庫 タ 9-1): 竹内好: 本

    Amazon.co.jp: 日本とアジア (ちくま学芸文庫 タ 9-1): 竹内好: 本
  • 區龍宇『台頭する中国 その強靭性と脆弱性』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    でかくて、分厚くて、おまけに税抜き4600円と大変高いではありますが、今や世界第2位の資主義大国である中国の労働問題を、ルポとかではなく理論的に分析したというのはほとんどない現在、それだけの代金を払ってでも読む値打ちのあるでした。 中国をめぐっては、あまりにも多くの解決すべき謎があり、中国を観察する人たちにとって、今後も驚くべきことが少なくなるのではなく、さらに多くなると覚悟しておく必要がある。書の目的は、もっと限定されている。論争を活発化することのほかに、階級、国家、国家官僚の役割にもう一度焦点を当て、それらの相互関係が近年および将来を規定することを示すことによって、中国のジグソーパズルの欠けたピースを埋めようとすることである。 私の主な関心は第2部の「中国における労働者・農民の抵抗闘争」でしたが、中国の体制イデオロギー諸派を分析した第3部も、少数民族問題を取り扱った第4部も、

    區龍宇『台頭する中国 その強靭性と脆弱性』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    laislanopira
    laislanopira 2014/09/20
    "資本家が労働者を抑圧するのに一番良い方法は、資本家自身が労働者の代表になってしまうこと"
  • 犬の生活

    東京都写真美術館で開催されているフィオナ・タンの個展『まなざしの詩学』(2014年7月19日~ 9月23日)で、彼女の映像作品『興味深い時代を生きますように』(1997年)を、はじめて観た。これは、自分の家族や親戚を取材したドキュメンタリーであり、作家自身が所蔵している作品である。フィオナは、中国系インドネシア人を父として、オーストラリア人を母としてインドネシアで生まれた。1965年の政変以降、血縁者たちは世界中に離散する。この作品では、作家は自分の血縁者たちをオーストラリア、インドネシア、ドイツ、オランダ、香港と訪ねながら、最後はその中国語姓 "Tang" の源である中国の村にたどり着く。 「私は中国人に見えるか?」「私は中国人なのだろうか?」といった問い——それが肯定されたり否定されたりしながら、反復される。そういう表層だけをみると、複雑なアイデンティティを持つこの作者が「私は何者なの

  • 「拷問はやめよう」との公開書簡が「国家政権転覆扇動罪」に、思想改造という名の拷問も=中国人権派弁護士・高智晟 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    「拷問はやめましょう」と中国政府に手紙を出した「罪」、ただそれだけで思想改造という名の拷問を受け、拉致されて行方不明となり、3年間も独房に閉じ込められてろくに事も与えられなかった……。 中国の高智晟氏の近況が伝えられました。刑期を終えて釈放されましたが、今なお当局の監視がつき、病院に行くことも禁じられている状態が続いています。 ■が伝える高さんの今 高さんの現状については米人権団体「フリーダム・ナウ」が声明を発表。共同通信(MSN産経)が「中国で出所の高氏、拷問で「精神破壊」 歯抜け22キロ減、会話不能…は米に対中圧力要請」とのタイトルで報じています。 稿では米国亡命中の高さんの、耿和さんのツイッターを紹介します。Lung-ta Project Japanさんが翻訳、紹介しています。 「高智晟に電話していたら、通話が切れた。もういちど掛け直して、私が『私たちどこまで話したかしら?

  • 天安門事件を糾弾してこなかった日本 米国は25周年イベントで中国に「改心」を迫る | JBpress (ジェイビープレス)

    6月4日は天安門事件の記念日である。1989年6月4日、中国の首都、北京の中心にある天安門広場に集まって自国の民主化を叫んだ若者たちは、人民解放軍の銃弾を浴びて多数が殺された。 世界を揺るがせたこの残虐な殺戮の大事件から今年は25周年、米国の首都ワシントンではその25周年を追想する多様な活動が繰り広げられた。中国共産党政権の自国民弾圧をいまなお糾弾する米国での動きは、日にも新たな教訓を突きつけて迫っているように見える。 世界の普遍的な価値観を中国に求める 米国ではワシントンを中心に官民の間で天安門事件25周年を記念する様々な行事が催された。そのすべてに共通するのは、中国当局の25年前の自国民大量殺害の残虐性を非難し、その弾圧政策がいまもなお続けられていることへの糾弾だった。こうした基姿勢が、オバマ政権のソフトな対中政策にもかかわらず超党派でなお存在することは、米国全体の中国への態度を理

    天安門事件を糾弾してこなかった日本 米国は25周年イベントで中国に「改心」を迫る | JBpress (ジェイビープレス)
  • ルトワックが語った、中国が「自滅」する理由 「日本は東アジアで何をすべきか?」エドワード・ルトワック博士に学ぶ | JBpress (ジェイビープレス)

    ずいぶん久しぶりに、日が直面する大きな課題について、文字通り地球儀を俯瞰しながら話せる人物と知り合いになった。その人は、いくつかの全く異なる言葉を母国語のように操りつつ、筆者に、マシンガンで「知恵」の弾丸をぶつけるかのごとく語りかけてくる。 知恵の塊というのは、このような人物のことを言うのだろう。 アジアから中東、歴史から文学まで縦横無尽に語る。ウクライナにおけるロシアの「モンゴル的資質」を語ったかと思えば、戦争をしても残虐なことは決してできない、エジプト人の「農民的」な性格について、冷血なシリア人の性格と対比しながら解き明かす。 そう、アメリカの戦略論の碩学、エドワード・ルトワック博士である。日では『自滅する中国』(芙蓉書房出版)という簡潔で分かりやすい戦略のを書いた人物として知られている。 生死ぎりぎりの体験に裏付けられた知恵 ルトワックの人物像を一言で説明することは実に難しい。

    ルトワックが語った、中国が「自滅」する理由 「日本は東アジアで何をすべきか?」エドワード・ルトワック博士に学ぶ | JBpress (ジェイビープレス)
    laislanopira
    laislanopira 2014/05/28
    “中国が戦略で常に間違うのは、国内の利害関係があまりに複雑で、指導部の団結がないことによる。それに、中国人は孫子の兵法を読み過ぎ" "そもそも長期的な戦略があるなどという国ほど、戦略を誤る”
  • 選択的なシニシズム - Danas je lep dan.

    「ま,現実はそんなもんだし」という言説それ自体が問答無用で悪いと言っているのではなくて,そのような言説が持ち出される文脈を問題にしている,という話。あるいは,選択的なシニシズムを持ち出す人は「あたまがわるいのではなく,わるい」のだという話。実際にどれくらい欧米の人たちがこの件で>現状は我々が想像するよりずっとストレスになっていると思う。のかは私には判断ができませんが、仮に>ずっとストレスになっているとしても、この件で>道徳的(というのは、この方の意味合いは、チベット側に立つ、ということです)な立場に各々の政府が立つというのは現実問題としてなかなかないんじゃないかなと思います。個々の市民はともかくとして、政府は最終的には中国側を支持するでしょう。少なくとも、チベット独立は支持しないし(だから、ダライ・ラマらチベット亡命政府も、これは引っ込めています)、自治権の拡充という話になるし、そうなれば

  • アジアの最悪の悪夢:日中戦争 米「National Interest」誌より~ジェームズ・ホームズ氏寄稿 | JBpress (ジェイビープレス)

    東アジアで戦争が起こる可能性を過小評価するのはやめよう。あるいは、中国と日が紛争を起こした場合に、米国は高みの見物を決め込めるなどと甘い考えを抱くべきでもない。欧米人が日中のいがみ合いの質や、その対立が掻き立てる激しい感情を推し量るのは難しい。 理屈の上では、日中両国をいがみ合わせている争点は容易に理解できる。例えば、日中国も、台湾と日の琉球諸島の近くにある小さな島々、尖閣諸島(釣魚島)の領有権を主張している。 中国は、近海とその上空の交通を支配したいと考え、東シナ海に新たな防空識別圏(ADIZ)を設定し、公海の利用規則を書き改めようと手を尽くしている。また、海底エネルギー資源の存在が、排他的経済水域(EEZ)の境界の線引きで摩擦を生んでいる。両国の争点はほかにもある。 これらの事例は、一見単純な話だ。領有権と資源をどのように分配するかを巡る争いである。部外者はそれを理解できる。

    アジアの最悪の悪夢:日中戦争 米「National Interest」誌より~ジェームズ・ホームズ氏寄稿 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 中国共産党、学者は「考えるな、ただ教えていろ」:日経ビジネスオンライン

    中国教育機関の中でも、北京大学はトップクラスに位置する。モットーとして「思想の自由と許容的姿勢」を掲げる。だがこの数カ月、同大学は経済学教授である夏業良氏に対し、それほど「許容的」な態度を取ってこなかった。同氏を解雇したのである。 声高に意見を述べる夏氏がバッサリと「斬って」きたテーマは、経済学とは別のものだった。中国の大幅な民主化を求めた2008年の「08憲章」の署名者となったほか、政治に関するリベラルな論調で知られている(この憲章の署名者には、2010年にノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏もいる。同氏は国家政権転覆扇動罪で11年の懲役刑に処され、現在服役中である)。 自由主義の学者を次々に処分 夏氏は教授としての資質不足を理由に昨年10月に解雇された。その後、中国国内では新たな勤務先を見つけることができず、今月から米国ワシントンDCにあるシンクタンクのケイトー研究所で客員研究員となって

    中国共産党、学者は「考えるな、ただ教えていろ」:日経ビジネスオンライン
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
    laislanopira
    laislanopira 2014/01/23
    "慕夏主義、水土論、中朝論"/ 正統性をもつために早く中国みたいになりたい→いやむしろ日本が中華ではないか→天皇こそ正統→その天皇が武家に政権を握られているのは実は不徳があったのでは…
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  • ハイエクの「自生的秩序」と中国経済 - 梶ピエールのブログ

    以下の文章はこの夏行われた大阪大学のフォーラムで行った報告に対するコメントへのリプライとしてまとめたものです。上の内容と関連性があるような気がしますので、ここで公開しておきます。 ================= (中略)さて、ハイエクの「自生的秩序」の概念を考える上で欠かすことができないのが、1930年代にハイエク、それにミーゼスといったいわゆるオーストリア学派の経済学者とオスカー・ランゲらの間で交わされたいわゆる「社会主義計算論争」である。 この論争については既にいくつもの研究論文や解説書が存在しているので、詳しい説明はそれらに譲りたい。ただ、ここで重要なのは、西部忠が指摘するように、中央集権的な社会主義計画経済において、意思決定が「分権的」な市場経済と同じような効率的な資源配分が可能だ、と主張する立場(ランゲ)と、その可能性を否定する立場(ミーゼス・ハイエク)との論争を通じて、次第

    ハイエクの「自生的秩序」と中国経済 - 梶ピエールのブログ
    laislanopira
    laislanopira 2013/12/24
    "国家による制度設計の意図によって変化する市場経済をめぐる条件の変化のいわば「裏をかく」形で、企業や地方政府が局所的な情報を利用しつつ、結果として当初国家が意図したものとはかなり異なったシステムが成立
  • 儒教に関する身も蓋もない、しかし決して間違っているわけでない簡単な解説。(岩波新書・浅野裕一) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    …孔子は、魯の都・曲阜でにわかに礼学の師匠を名乗って門人を集め、自分は夏、殷、周三代の王朝儀礼について完璧な知識を持っていると豪語したのである。 孔子の礼学は、彼がかき集めた一知半解の断片的知識を、自分の想像力でつなぎ合わせただけの、空想の産物でしかなかった。このように孔子の思想活動の出発点そのものが、極めて詐欺的な性格の強いものであった。しかも孔子は、魯に周に代わる新王朝を樹立して自ら王者となり、わが手で復元した周初の礼制を地上に復活させようという誇大妄想に取り付かれる。 孔子はこの狂気を帯びた妄想を引っさげて諸国を流浪し、各国の君主にその採用を求めたが、どこの君主からも全く相手にされず、もとより実現はしなかった。 だが孔子の夢想が現実世界に阻まれて挫折したとの怨念は、孔子の後学たちの間に広く浸透し、以後儒教の中に深い陰翳を刻むことになる。 古代中国の文明観―儒家・墨家・道家の論争 (岩

  • 與那覇潤氏インタビュー 「『中国化』と『江戸時代化』から日本社会を読み解く」 :親鸞仏教センター

    「生(life)」と「経験」からみた宗教史(後編) 吉永 進一 氏 (龍谷大学世界仏教センター客員研究員) 聞き手 長谷川 琢哉(親鸞仏教センター嘱託研究員) 飯島  孝良(同上) 吉永進一(よしなが しんいち) 1957年生まれ。京都大学理学部生物学科卒業、同文学部宗教学専攻博士課程修了。舞鶴工業高等専門学校教授を経て、現在は龍谷大学世界仏教センター客員研究員、英文論文誌『Japanese Religions』編集長。 専門は宗教学(ウィリアム・ジェイムズ研究)、近代仏教研究、近代霊性思想史。2007年12月、論文「原坦山の心理学的禅:その思想と歴史的影響」で「湯浅賞」受賞。 編著に『日人の身・心・霊―近代民間精神療法叢書』(クレス出版)ほか。共著に『ブッダの変貌―交錯する近代仏教』(法藏館)、『近代仏教スタディーズー仏教からみたもうひとつの近代』(法藏館)ほか。翻訳に『天使辞典』(創

  • 権力を檻に入れるために、中国の処方箋は憲政かそれとも毛沢東か : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    ■権力を檻に入れるために、中国の処方箋は憲政かそれとも毛沢東か■ Chang sha / *** Fanch The System !!! *** ■影の銀行について知れば知るほどわからなくなる疑問、「今の中国経済って何が問題なの?」 2013年6月の上海インターバンク市場の金利急騰から約1カ月半が過ぎた。日でも当初は7月危機説も盛んに喧伝されるなど超短期的な中国の経済危機を煽る報道も少なくなかったが、現在では中国の構造的問題をじっくり解説するまっとうな報道が増えてきた印象だ。 サイトの記事「「影の銀行」「中国経済の危機」とはなにか?」でも説明したが、影の銀行とは「銀行や証券会社がやっている業務」であり、中国の厳しい金融規制を回避して投資/融資を可能とするもの。いわば中国金融のゆがみを埋めるような形で成長してきた存在であり、「影の銀行」そのものが“悪”とは決めつけられない。 最近の日

  • 47NEWS(よんななニュース)

    連載[これおすすめ 道の駅+α]道の駅阿賀の里(新潟阿賀町) 麒麟山、かのせ…お風呂が名湯に“八変化”!「奥阿賀八湯めぐり」、町の魅力にどっぷり浸かって♪

    47NEWS(よんななニュース)
  • 資本主義と共存する中国共産党の謎:日経ビジネスオンライン

    今日、中国共産党はこの国の唯一の政党でありつづけている。過去30数年間に多くの観測筋や解説者が、中国はいずれ西洋型の資主義へ向かうだろうと期待を寄せた。その過程で中国共産党は、市場改革が進展するにつれ重要性を失うか、共産主義とともに廃れるか、民主化を受け入れて台湾韓国と同じ道を歩むだろうと見られた。 しかし今日、中国共産党に、その一党支配体制を改める用意があるとの兆しは見当たらない。その割合を高めている私企業家や大学卒業者も含めて、あらゆる職業の8000万人以上の党員(2011年末現在)をかかえる党は、かつてないほど強大に見える。共産党が存続して、中国型の資主義はますます異質で好戦的な勢力、西洋の資主義を打倒しないまでも、これと対立する勢力に見える。 経済の自由化と共産党支配の継続とのややこしい協調関係 中国における共産党の存続は、経済改革の最も顕著な特徴に違いないが、それは多くの

    資本主義と共存する中国共産党の謎:日経ビジネスオンライン
  • 「中国論」の論じ方 - 梶ピエールのブログ

    人は中国をどう語ってきたか 作者: 子安宣邦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/11/21メディア: 単行購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る 子安宣邦氏の『日人は中国をどう語ってきたか』は、日思想史研究の重鎮が、明治以来の日の知識人による中国論の丹念な読み直しを通じて、「日思想にとっての中国」とはどういったものか、そしてそれが欠落させてきたものは何か、をあぶり出そうとする力作である。著者が中国研究の「外部」の人間であるだけに、「内部」にいる中国研究者にとってはむしろ盲点になるような、鋭い問題提起を展開したものとして読んだ。 こので批判されている中国論は、二つの類型にわけることができるだろう。一つ目は内藤湖南に代表されるもので、中国をスタティックな文化論の観点から「他者」として語るものである。この議論は、その「冷たさ」の面、中国の動

    「中国論」の論じ方 - 梶ピエールのブログ