イントロダクション 相関分析のツール,散布図・相関係数を描画・計算します。変数どうし,互いの関係をビジュアルに表現するのが散布図で,定量的に表現するのが相関係数です。 相関係数($r$)は$-1$から$1$の範囲の値をとります。このとき,$-1\leqq r<0$の範囲を負の相関,$r=0$のものを無相関,$0<r\leqq 1$の範囲を正の相関と呼びます。 相関は,$r$が負であれば$-1$,正であれば $1$ に近づくほど強く,反対に $0$ に近づくほど弱いと判断します。このような相関の強弱について,相関分析に触れた書籍などでは,概して数段の階層的判断基準が併載されているのを見かけます。そういった絶対的な基準は目安としてユーザーの判断をたすけてくれますが,そもそも相関係数が順序尺度である以上,ユーザーの経験に照らして比較するなど時として相対的な見方をもって判断を補うことが望まれる場面