東京地下鉄(東京メトロ)、無線を利用した列車制御システム(CBTCシステム)の走行試験を開始した。従来方式より列車の間隔を縮められるため、遅延からの早期の回復が見込める。2024年度中に丸ノ内線、2026年度中に日比谷線で営業運転に導入する計画である。 走行試験では、丸ノ内線の営業運転終了後、四ツ谷駅・荻窪駅間でCBTCシステムを検証する。同システムは信号保安システムの1つで、地上装置が先行列車の位置などから後続列車との安全距離を算出し、後続列車に送信。後続列車は、停止限界点までの減速パターンを計算してブレーキを制御する。先行列車が進んだ距離分だけ後続列車が進めるため、閉塞ごとに位置を制御する従来の自動列車制御(ATC)システムに比べて列車間の距離を縮められる。障害が発生した際はその前後の区間で単線運転を実行し、不通区間をなくす。 2023年6月に乗務員の操作訓練を開始し、同年9月から丸ノ