“ラグランジアン”と“エントロピー”、この2つを受け入れれば、古典物理学は理解できる。 さらに“光速度”と“プランク定数”、この2つを受け入れれば、現代物理学は理解できる。 === 古典力学 === 【相対性原理】 あらゆる慣性系(観測者の立場)は同等であり、特別な慣性系は存在しない。 【最小作用の原理】(停留作用の原理) 物体の運動にともなって変化する“ラグランジアン”と呼ばれる量がある。 あらゆる物体の運動は、ラグランジアンの合計値(時間についての積分)を最小とする形で実現する。 ラグランジアンの合計値のことを“作用”という。 外力の影響を受けない物体の運動に、何らかの最小作用を満たすような値があるとすれば、 その値は相対性原理から、速度の2乗の関数でなければならない。 その速度の2乗の関数を、我々は“運動エネルギー”と呼んでいる。 さらに、物体がその位置から受ける影響(外力の影響)を