大村湾の水質改善を目指し、生活排水に含まれる窒素化合物などを分解するという「植物ミネラル」を使った実証実験が大村市森園町の沿岸で始まった。 環境技術の研究開発会社「サンタミネラル」(東京)が実施。「植物ミネラル」は同社が独自に開発し、島根県益田市でも同様の実験に取り組んでいる。20日、社員ら10人が「植物ミネラル」を付着させたセラミック素材を網に入れ、沿岸の実験区域(幅40メートル、奥行き10メートル)約100カ所に据え付けた。 沿岸では海の富栄養化が原因で毎年夏に悪臭を放つアオサが大量発生している。今回の実験は大村市が同社に打診。実験期間は来年6月末までで、大西るみ子社長は「効果を確かめて、大村湾を管理する県に提案したい」と話した。 =2018/12/22付 西日本新聞朝刊=